映画音楽の巨匠 エンニオ・モリコーネ 名曲ランキングBEST10

J.Stone J.Stone

映画ファンには悲しいお知らせです。ウェスタン映画やギャングムービーでお馴染みのエンニオ・モリコーネ氏が亡くなられました。今回はそんなモリコーネの関わった映画作品から名曲をチョイスしてご紹介し、映画界に貢献と感動を与えてくださった氏を、一映画ファンとして追悼していきたいと思います。

ウエスタン映画ファンお馴染みのあの…

映画好きにはお馴染みであり、特に西部劇やギャング映画好きには絶大な印象を残した映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネ氏が2020年7月6日に亡くなられました。
彼は60年代のマカロニウェスタン映画と同時に一世風靡し、「荒野の用心棒」、「アンタッチャブル」、「ニューシネマパラダイス」、「遊星からの物体X」、「海の上のピアニスト」等…数々の名作の音楽を担当した。
特にセルジオ・レオーネとのタッグで有名であり、イタリア系映画や暴力シーンの多い映画のサントラを手掛けることが多い。
サウンドトラックとして非常に高い完成度を誇る作曲家だけに非常に残念である。
今回は、そんな彼の名曲の中から、選りすぐりの10本を選出して紹介していこう。

エンニオ・モリコーネ 名曲ベスト10

10. Tepepa

Giulio Petroni監督作品「Tepepa」
マカロニウエスタンで日本では公開されていないが、サントラは中々の出来。
レオーネ作品とはまた違った雰囲気を味わえる。

9. ミッション(1986)

ローランド・ジョフィ監督の「ミッション」から。
英仏米合作の歴史映画で、植民地や聖職者をメインに置いた作品故に神聖な雰囲気の曲が多い。
作曲賞を受賞するほどの評価を受け、今でも式典などで使われているとか。

8. 遊星からの物体X(1982)

ジョン・カーペンター監督作品「遊星からの物体X」から。
オドロオドロしいテーマ曲は、未知なる宇宙生物に翻弄される人達のこれからを暗示している不気味な曲。
常に気が抜けず、最後の最後まで安心感のカケラもない作風を非常に音楽が良く支えている。

7. アンタッチャブル(1987)

ブライアン・デ・パルマ監督作品「アンタッチャブル」から。
マフィアを撲滅すべく立ち上がった数名の警官の正義の戦いを描いた作品で、テーマ曲から勇ましさが伝わってくる。
汚職で塗れたこの時代、正義の側に断固として居続けた主人公の生き様を力強く表現している。

6. ニューシネマパラダイス(1988)

ジュゼッペ・トルナトーレ監督作品「ニューシネマパラダイス」から。
イタリア映画を復活させた名作であり、曲もまた哀愁のある青春を表現するのに非常に長けている。
モリコーネは何とも言えない二度と戻れない過去の複雑な虚しさを引き出すのが非常に上手く、毎回感心する。

5. 荒野の用心棒(1964)

セルジオ・レオーネ監督作品「荒野の用心棒」から。
黒澤明の「用心棒」をリメイクしたマカロニウエスタンで、イーストウッドやレオーネ、更にはモリコーネの出世作としても知られる。
マカロニウエスタンの方向性を完全に左右した映画であり、音楽も同時にマカロニウエスタン音楽の原型ともなっている。
この作品はレオーネ西部劇三部作の第1作であり、音楽も後の作品の方がグレードアップしているが、この曲は原点であるので外せない。

4. 海の上のピアニスト(1998)

ジュゼッペ・トルナトーレ監督作品「海の上のピアニスト」から。
主人公のピアニストがピアノ1つで恋心を表現するシーンで使われている曲だが、これがまたお見事。
ピアノ1つで初々しさと感情の揺れ動きを表現しきっており、シーンも相まって聴き入る作品である。

3. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(1984)

セルジオ・レオーネ監督作品「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」のテーマ曲。
アメリカの発展の歴史と、元マフィアだった老人の回想劇からなる哀愁漂う青春物語を表現しきっている。
あの頃は良かったとふと思ってしまうような曲調は、中々作り出せるものではなく、非常に味わい深い名曲である。

2. 夕日のガンマン(1965)

セルジオ・レオーネ監督作品「夕日のガンマン」からオープニング曲と銀行襲撃の2曲がランクイン。
オープニングはウェスタンの王道を突いた作風になっており、後のウェスタンのイメージを確立。
ゲーム「ワイルドアームズ」などでも本作の曲調をベースに世界観が構築されているなど、西部劇のイメージを音で固めた功績は大きい。
また、銀行襲撃の曲は作中で特に疾走感が強調されており、どんでん返しを印象付ける。

1. 続・夕日のガンマン/The Good, The Bad and the Ugly(1966)

堂々たる第一位はセルジオ・レオーネ監督作品「続・夕日のガンマン」。
マカロニウエスタンきっての名作中の名作である本作は、テーマ曲も相まって絶大な人気を誇る。
荒野を駆け抜ける疾走感と西部開拓時代のアメリカの歴史を振り返るようなロードムービー仕立てな内容とは裏腹に、幾度となく繰り返される裏切りと策略が、この曲に集約されている。
続・夕日のガンマンはレオーネの西部劇三部作最後の作品という事も相まって非常に力が入っており、曲もまた「黄金のエクスタシー」しかり人気の高い名曲が勢ぞろいとなっている。
サウンドトラックの完成度は当然最高である。モリコーネの作品を深く味わいたいなら、まずは本映画のサントラから入るのが最もベストであり、頂点でもあるだろう。
※黄金のエクスタシーはメタルバンド「メタリカ」がライブのオープニングで使用することで有名である。

レオーネの名作を聴くなら…

レオーネの作品を存分に楽しむならやはり映画本編と併せて味わうのがベストな選択です。
が、サントラ単体でもお楽しみいただけますので、Amazon PrimeやSportifyなどの定額ストリームサービスで聞いてみるのは如何でしょうか。

マカロニウエスタン全盛期の名作も合わせて堪能してみては?

The Good, the Bad and the Ugly CD, サウンドトラック
詳細情報

参考価格:¥1,322(執筆時調べ)

Ennio Morricone: The Platinum Collection サウンドトラック, ボックスセット
詳細情報

参考価格:¥1,950(執筆時調べ)
Amazon Primeストリーミング有

(画像出展:www.abc.netwww.abc.net

    この記事をシェアする

コメント/情報提供

コメントを残す

「サウンドトラック」の関連記事

「サウンドトラック」の人気記事
音楽のカテゴリ一覧