ベーシックインカムを導入した際の6つのメリット
昨今各国で議論されているベーシックインカムという新たな経済システム。
今回はその利点を様々な書籍、討論など踏まえまとめてみた。
ベーシックインカムを導入した際の6つのメリット
社会主義同様、資本主義は既に崩壊している。
戦後復興の過程で生まれた二つの主義だが、IT社会となり間もなくAI社会へと移り変わる現代ではもはや不適切な社会システムだ。
AIの登場による大規模なリストラと、高齢化社会による負担率上昇と社会・国力の衰退、これらを救うかもしれない経済政策。
ベーシックインカムにより得られる。
不公平すぎる生活保護・年金制度を廃止できる
今年金で暮らしている高齢者、又これから年金生活に入ろうとしている方々、生活保護者は大反対だろう。
何故ならばベーシックインカムの配当は一律である。よって、間違いなく彼らの生活費は減るだろう。
だが、年金世代・生活保護者でない人々には非常に恩恵がある。
特に若者だ。平成世代が高齢者になった未来では、間違いなく年金制度は崩壊している。
同時に、この負担が更なる人口減少につながっていく事だろう。
そうなる前に手を打たねばならないのだ。
役所の手続きが減り、無駄な財源が減る。
所得などを1世帯ずつ調べ、データ化している現在の年金システムには相当の人件費がかかる。
AIによってこれらはある程度自動化できるが、今のお役人仕事を見てればわかるが、効率化志向など程遠いだろう。
ベーシックインカムは全ての日本国民が一律に一定の金額を得られるシステムである。
これによりいちいちデータ化する必要もなく、国籍(マイナンバー)さえあれば誰でも支給を受けられる。
非効率故に無駄な出費が税金から支払われているのが現状。
アナタの税金は既に無駄になっている。
それらがなくなる事で、国民にダイレクトに帰ってくるベーシックインカムは少なくとも酷いシステムとは思わない。
せっと稼いで収めた税金がひたすら無駄遣いされている現状が好きな方は反対すればいいと思うが…。
若者の負担が軽減される
高齢化社会がどんどんしている我が日本では、若者…労働者の老人負担が多い。
平成生まれの若者たちが老人になった時、恐らく返ってこないであろう税金を負担し、
同時に、一番挑戦できる時期の若者からチャンスと、それを実行する資金を奪っている。
ベーシックインカムを導入すれば、若者はその負担から逃れ、新しい事業を立ち上げたり、更なる勉学に励むことさえできるのだ。
一部では導入により働かなくなる人が出るという意見もある。
だが、現在の社会人でも出社して暇な日がある方も珍しくはない。
働いているフリをする必要がもはやなくなるのだから同じ事であろう。
また、この先ロボットに置き換えられるような仕事をわざわざ人力の為に増やす方がまずばからしい。
どの世代も、ブラック企業に依存する必要もなくなる。
ホワイト企業や、新たな事業で収益を上げていけば良い。
そして、お金がよりほしい人は意欲的に働くので、労働自体がなくなる事は無い。
努力は少なからず報われる社会構造になるのだ。
結果として人は働くのを止めないと思っている。
ロボット・AI社会で訪れる大規模なリストラ対策につながる
この先単純労働は全てロボットやAIに置き換えられるのは間違いないだろう。
自動車の組み立てが手作業からコンピュータ制御の製造ラインになったのと同じ運命である。
これによって生じる大規模なリストラで、生活が厳しくなってくる方は多々出てくる。
それに備え、ベーシックインカムを導入してしまえば、生活費は保証されるし、
不正自給が蔓延っている生活保護の浸る必要もなくなっていくわけだ。
今後間違いなく訪れる問題に、早めに手を打つのが先決だ。
働き方の自由度が増す
国民のほとんどは生活費の為に嫌々労働をしているのが現状だ。
ベーシックインカムを導入すれば、一定の生活費が常に保証される。
そうなればそれを元手に遣りたかった夢やビジネスを始めることも可能になり、
より国民は挑戦的になるだろうし、今の様な受動的国家ではなく能動的な国家へとなっていくだろう。
教師、保育士、アニメーター…等、やりがいの反面、賃金が低いとされる職種への対策へもつながる。
若者にとっては相当な恩恵だ。
高度に電子化された世代にとっては…目上の世代とは育ってきた環境や時代があまりにも違いすぎる。
無理やり適応しようとした結果がうつ病問題や自殺問題にもつながっている。
そもそも、20数年間IT社会ベースで勉強してきたことが無意味であると叩きつけられれば誰でも気力など削がれるだろう。
特に平成世代は氷河期である。皮肉な言い方だが、ディスコでダンスをしているだけで過ごせた世代とは対照的な環境にあると思う。
確かに、所謂コミュニケーション能力や、積極性は昔の方に比べれば影を潜めているかもしれない。
だがそれはIT社会によりコミュニケーション環境がリアルからバーチャルな世界に置き換えられたという面もあるのだ。
また、挑戦は妨げられてきたが、コンピュータを当たり前のように使いこなし、新技術にすぐに適応する。
た、ネットをうまく活用し、リアルタイムに且つ効率的に作業を進める。超楽観主義で調子に乗る事も少ないだろう。
そしてこれから登場する新社会人は更にその傾向が強くなるはずだ。
ベーシックインカムにより彼らの挑戦を後押しする事につながれば、
命令を下すだけで本人はパソコンすらまともに扱えない上司に従う必要がなくなっていく。
そうなれば彼らの中からはIT世代独自のビジネスを開始する方も登場してくるはずだ。
同時に、失敗が負担になりづらくなる為、積極的な若者が作り上げられる。
既に焼け野原だった故に失うものが何もなく、挑戦と失敗を繰り返し強くなった戦後世代……
それに匹敵する経験と強靭さを得られるように…もしかしたらなるかもしれない。
また、これは中年以上の労働者全員にも言える。
ベーシックインカムに必要なのは日本国籍だけだ。年齢は関係ない。
皆、挑戦できるのだ。
家庭の為に給料をつぎ込んできたお父さんお母さんたちも、趣味や副業につぎ込めるようになる。
その姿勢は挑戦できるという家庭教育を生み出し、背を見た子供は親に続き挑戦を恐れなくなる。
若者が挑戦できないのは、親が挑戦する姿を見ていないからである。
そのチャンスがみな平等にもらえるのは利点ではなかろうか。
国民全体の消費が上昇、経済が回る
若者の車離れだの、若者のなんとかだの…今黄金期で経済力のある方々は無責任なまでにこう唱えるだろう。
だが、それも経済力がなく、且つ様々な負担によって押さえつけられ、挑戦したくてもできない現状ではどうしようもない。
僅かな給料は生活費に消えてしまう。
ベーシックインカムを導入すれば、基礎となる生活費はそれにより賄え、得た給料は自由に使うことが出来る。
上記でビジネスを始められるという利点を話したが、趣味に金銭を注ぎたい人が多くいるのも事実。
これにより今まで変えなかった車を買えたり、良い家を購入できるかもしれない。
また、海外旅行や国内旅行が頻繁になったり、カジノ法が制定されればカジノで経済を潤すかもしれない。
当然結婚や出産と言ったお金のかかる部分にも眼を向けられるようになる。
最も、この結婚(恋愛)の部分が一番最大の消費のメリットではないだろうか。
若者の意欲がないのは、恩恵がないからであるのは明らかである。
誰も不味いメシなど無理やり食わないのだ。
ベーシックインカムは高齢化促進により力を失いつつある日本の将来を救う事になる。
ベーシックインカムの導入時期
理想としてはAI社会が到来し、大規模なリストラが出始める前に導入するのがベストだろう。
消費税が10%に上がり、負担が更に増える現状だからこそ、増税と同時に導入してしまっても良いと思っている。
速ければ早いほど良い。
いつも検討しすぎて遅れをとる消極的な日本社会の流れを変えられるかもしれない。
世界は若者によって舵を切られる。
若者のやる気がどんどんそがれている現代だからこそ、早めに導入すべきである。
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