ゲーム制作ソフトってどれを選べばいいの?~入門者に最適なオススメ一覧~

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ゲーム制作で使用するソフト…所謂エンジンやプラットフォームはどのようにして選べばいいのでしょうか。今回は主に使われるソフトをまとめ、その特色と共にご紹介していきます。

ゲーム制作ソフトってどれがいいの?

久々のゲーム制作講座です。
最近はグラフィック的な講座であるドット絵講座の更新が主になっているので、更新頻度は少なめですがこっちも忘れておりません。

今回はゲーム制作ソフト…所謂、エンジンやプラットフォームはどうやって選んで決めればいいの?というお話です。
どちらかというと内容は入門者向けになります。
これからゲーム制作を始めたいという方に向けて、各ソフトを簡単に説明していきますのでご覧ください。

方向性から選ぶオススメソフト

ここから紹介する制作ソフトは2D、3Dそれぞれです。
オススメ度と難易度、あとは出来ることを記載しながら紹介していきます。

その前に、まずは自分がどういうゲームが作りたいのか方向性をある程度定めましょう。
方向性は主に2D、3Dの二択で、その後にゲームジャンルを決めます。
この方向性に沿って制作ソフトを選んでいきます。

最初に結論だけ申し上げておきますが、
2Dゲームの開発でオススメなのは、RPGツクール又はアクションゲームツクール。多少難しくてもいいならGame Maker Studioがオススメです。
3Dゲームの開発でオススメなのはUnityがオススメ。但し画質がウリでハイエンドな3D表現をしたい方ならばUEが良いでしょう。
基本的にできることが増え、尚且つ高画質であれば敷居は上がると思っておいた方が分かりやすいです。

では、それぞれオススメソフトを解説していきます。
この中から自分に合いそうなソフトを選んでみましょう!

RPGツクール


出典:RPGツクール

オススメ度:★★★★★
難易度:低
表現方法:2D
得意ジャンル:RPG、アドベンチャー

2Dの制作ソフトで最も手っ取り早いかつ定番なのがコレ。
多分誰しもが見たことのある入門最適ツールです。
RPGツクールは誰でも気軽かつ手軽にRPGゲームを作れるというコンセプトのソフトで、プログラミングいらずで作ることが出来ます。
素材も購入時にプリセットがついてくるので、何も用意しなくても直ぐにゲーム作りを始められます。
それでいて、凝ったことをやろうと思えばある程度までは出来てしまうので、プログラミングができないけどゲームを作ってみたいという方にはコチラがオススメです。
RPGのような戦闘を作らなければ、アドベンチャーゲームとしても作ることが出来るので、恋愛ゲームやホラーゲームなどを作る事も可能です。

ちなみに、上級者向け機能としてプログラミング機能が内蔵されていますので、ハイレベルな作品も作る事もできます。
とりあえず何かやってみようと思ったらコチラを使ってみてください。
尚、色々なシリーズが出ていますが、よく分からなければとりあえず最新のものを買っておけばOK。
もちろん、もうちょっと細かい仕様が知りたいという方は、それぞれの仕様を調べて自分に合いそうなものを選んでみましょう。
現在であればMZというのが最新なので、コチラを使ってみてはいかがでしょうか。
※MVの方が素材が多い模様。作り込みを目指すならMVが良い可能性。

WOLF RPGエディター

オススメ度:★★★★☆
難易度:低+
表現方法:2D
得意ジャンル:RPG、アドベンチャー

RPGツクールを個人で作ったようなソフトで、なんと無料!
やれることはRPGツクールとほとんどかわりませんが、操作感若干変わります。
RPGツクールを持っていないならば使っても良いと思いますが、個人的にはちょっと取っつき辛さがあります。
というのも、やはり個人製作のソフトなので、操作回りがツクールより洗練されておらず、多少調べながらやる必要があったりします。
なので、無料でやりたいという方はオススメできるソフトと言えます。

WOLF RPGエディター公式

SRPG STUDIO


出典:https://srpgstudio.com/

オススメ度:★★★★☆
難易度:低
表現方法:2D
得意ジャンル:シミュレーションRPG

FE風のシミュレーションRPGを作る事に特化したゲームエディタ。
とりあえずウォーシミュレーションのRPGが作りたいと思ったのであればコレ。妄想を簡単に具現化できる手軽さがある。
一方で、手軽な分プラグインを駆使しなければ、基本的にJRPGスタイルのシミュレーションゲームしか作る事は難しい。
作り込むにはプラグインを扱ったり、ある程度の知識を要するようになる。

SRPG STUDIO公式

ティラノビルダー


出典:https://b.tyrano.jp/

オススメ度:★★★★★
難易度:低
表現方法:2D
得意ジャンル:アドベンチャー、ノベル

ノベルゲームを作るならばティラノビルダーがオススメです。
分かりやすいUIと、知識がなくてもなんとなくで作れる操作感があるので、ノベルゲームを作りたいならばコレ。
かつては吉里吉里というソフトが主流でしたが、現在ではこちらのほうが使いやすく親切設計なのでコチラをお勧めします。
ソフトは無料ですが機能制限があるので、本格的に作りたくなったら購入してみましょう。

ティラノビルダー公式

アクションゲームツクールMV


出典:https://store.steampowered.com/app/837510/MV/?l=japanese

オススメ度:★★★★★
難易度:低+
表現方法:2D
得意ジャンル:アクション

2Dゲームのアクションに特化したツクールシリーズ。
手軽さをウリに簡単操作でアクションゲームが作れます。
敷居がとにかく低く、プログラミングいらずなので初心者がアクションを作るには最適です。

Cocos2D-x


出典:https://codezine.jp/article/detail/8468

オススメ度:★★★★☆
難易度:中
表現方法:2D
得意ジャンル:アクション、パズル、シミュレーション

2Dゲームをマルチプラットフォームで作れるソフトです。
一時期スマホゲームの開発で主流となっていたのがコチラで、アクション性のあるゲームが多く作られました。
今では主流ソフトではなくなりましたが、敷居の低さもあってアクション系ゲームを作るなら比較的取っつきやすいのでオススメです。
ただし、多少のプログラミング知識も必要となってくる場面があるでしょう。

Cocos2dx公式

Game Maker Studio


出典:https://codezine.jp/article/detail/8468

オススメ度:★★★☆☆
難易度:高
表現方法:2D
得意ジャンル:アクション、パズル、RPG、アドベンチャー、シミュレーション

2Dゲームなら何でも出来てしまうソフトで、海外インディゲームは割とコレが主流だそうです。
ガッツリ作り込むならコチラはお勧めですが、敷居が高く難易度も高め。
理由としては、日本語の解説がほとんどないことが挙げられます。
個人開発するなら情報を簡単に検索できることが大事なのですが、Game Maker Studioは英語の説明が多く、他に比べて習得が難しくなります。
それが理由で入門向けとして使うには、かなり勉強が必要でオススメはできません。
よってコチラのソフトは、他のソフトでゲーム作りのイロハを理解して使うべきであると思います。

Unity


出典:https://unity3d.com/jp/beta/2022.1b

オススメ度:★★★★★
難易度:中
表現方法:3D(2Dもいける)
得意ジャンル:なんでも(アクション、パズル、RPG、アドベンチャー、レーシング、シミュレーション)

3Dエンジンの主流なのがこちら、Unity。ジャンルは何でも作れます。
大手メーカーも採用している万能エンジンで、拡張性に優れ解説も多いことから敷居も低く、開発がしやすいエンジンです。
素材はアセットという形でアセットストアがあり、そこから購入したり無料で貰ったりでき、とにかくリソースが豊富なのが特徴。
プログラミング言語なしでも作る事が可能となっていますが、多少は合った方が凝ったものが作れるようになります。
画質はピンキリですが、スマホゲームの開発にも使えることから、3D技術も手を出しやすい位置にあるとみて良いでしょう。3Dがいいけど画質に興味がないという方もUnityの方がオススメになります。
3Dを主流としていますが、一応2Dゲームも作れる土台はあります。敷居は2Dゲーム向けツールと比較して高くなります。
本格的にゲームを作ってみたいのであればUnityは最適といえるでしょう。
有料ライセンスを取れば一定利益を上げる商用販売できるようになります。(一定以上の利益によってライセンス料の有無が変わる)

Unity公式

Unreal Engine


出典:https://www.incredibuild.com/ja/blog/unreal-engine-5-what-its-all-about

オススメ度:★★★★☆
難易度:高
表現方法:3D
得意ジャンル:なんでも(アクション、パズル、RPG、アドベンチャー、レーシング、シミュレーション)、映像制作

3Dエンジンのもう1つの主流がコチラ。UEと略称されるエンジンで、ハイエンドなグラフィック表現が特徴です。
とにかく高画質の3Dゲームを作りたい場合はUEがオススメで、映像制作まで出来てしまうほどの多彩な表現ができます。
アセットもUnityほどではなかったですが、アセットは多くあります。
但し、全体の質感や画質が高いため最適化をしたり、自分でアセットを用意するときにレベルの高い3D技術が求められることもあるでしょう。
また、情報も英語が多く、日本語ではあまり出回っていません。日本のインディメーカーからUE製があまり出てこないのもこの辺りが影響がありそうです。
そういった意味では敷居が高いかなと感じました。個人的にですが、とっつきやすいのはUnityです。
ハイエンドなグラフィックの3Dアクションゲームを作る……などとなれば、UEが候補に上がるでしょう。
ちなみにこちらも一定利益以上でライセンス料を支払う方式なので、基本無料です。

Unreal Engine公式

まとめ

2Dゲームの開発でオススメなのは、RPGツクール又はアクションゲームツクール。多少難しくてもいいならGame Maker Studioです。
3Dゲームの開発でオススメなのはUnityです。画質がウリならばUEが良いでしょう。

2Dと3Dでは難易度が大幅に変わりますので、敷居を下げたい場合には2Dがオススメとなります。
過去にこういった記事も出しておりますので、ご参考いただければ幸いです。

最初はとにかく触ってみるのが大事なので、敷居の低いソフトから慣れていき、ゲーム作りのノウハウが分かったら自分が使いたいソフトであったり難易度の高い制作ソフトに挑戦してみるのが良いでしょう。

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