新型iPhone11のボトムズ仕様に喜ぶ人たちに捧げる…ATを舐め回す会、もとい『装甲騎兵ボトムズ』勝手に紹介しまくる回
iPhone11のレンズを眺めていたら、炎の匂いに誘われてむせてしまったので、今回は苦いコーヒーを飲みながら装甲騎兵ボトムズを愛でる会を勝手に行いたいと思います。最も語る機会が中々ないものですから…。一応おすすめの話やプラモなども貼っておきます。
さだめとあれば…心を決める
iPhoneの新型がお披露目になったわけですが、リーク情報通りカメラが例の仕様になっておりまして、Twitterなどでは一部のボトムズ野郎共が大賑わいしておりました。
そう、この新型iPhoneのカメラが、『装甲騎兵ボトムズ』のカメラアイにそっくりなのです。
というわけで、一人の”最低野郎”として、ATを舐め回す会を勝手に開催する。
舐め回すといっても、眺め倒すということなので、決してディスプレイに抱きついたりするわけではない。
尚、職場などで閲覧し、興奮のあまりむせたり、レッドショルダーマーチを高らかに歌いだして怒られても当方は一切責任を持てないので、コーヒーでも飲んで落ち着いてほしい。
また、この記事の内容は世の中に全く役に立たないことを予め断っておく。
※最低野郎とは、装甲騎兵ボトムズをむせるほど愛する人間たちの呼称であり勲章である。
染みついてむせる
ちなみにだが、装甲騎兵ボトムズという素晴らしい作品について解説しておくと…
1983年に始まった全52話のアニメから、OVAが10本程度発売されている大長編である。
開戦の理由すら忘れ去られるほどの大戦争を繰り広げる銀河を舞台に、主人公キリコが出会った謎の女と、組織や世界の陰謀、更には自身の出生に関わる重大な核心に迫っていくというロボットアニメ。
被弾したら終わりというリアルなバトル描写と、量産機しか存在しない錆と泥に塗れた汚いロボット兵器で戦うという、某ヒーロー系リアルロボットアニメへのアンチテーゼ的な内容で、ミリオタからリアル重視のホビーファンまで虜にした素晴らしいアニメ作品である。
尚、世間ではガンダムやマクロスが人気のようだが、最低野郎共からすれば「ボトムズかそれ以外」という認識なので、今後認識を改めてもらわねばならない。
一般人にとってどんな認識?
まず、一般にどのように浸透しているかを見てみましょう。
下記は引用分ですが、世の中ではこうなっています。
一般人の認識
ガンダム:安室とシャーがたたかう話
エヴァ:パチンコ、あやなみが可愛い
マクロス:歌う
ギアス:何それ
ボトムズ:アストラギウス銀河を二分するギルガメスとバララントの陣営は互いに軍を形成し、もはや開戦の理由など誰もわからなくなった銀河規模の戦争を100年間継続していた。
その“百年戦争”の末期、ギルガメス軍の一兵士だった主人公「キリコ・キュービィー」は、味方の基地を強襲するという不可解な作戦に参加させられる。
作戦中、キリコは「素体」と呼ばれるギルガメス軍最高機密を目にしたため軍から追われる身となり、町から町へ、星から星へと幾多の「戦場」を放浪する。
その逃走と戦いの中で、陰謀の闇を突きとめ、やがては自身の出生に関わる更なる謎の核心に迫っていく。
(引用:アニヲタWiki)
…と、いうのは冗談で、実はボトムズは有名作品ながら、話題に挙がることが少ないタイトルです。
何故かというと、ロボット物なのにヒーロー感が全くなく、イケメンは少なく、戦いは泥沼で、主役機は使い捨て。
登場メカは大半は量産機であり、専用機があっても量産タイプのカスタムモデル、しかも大抵錆びているという…超ミリタリー重視な内容なので、
かっこいいロボットが好きな青少年にはまず受けない。
しかも、ストーリーは戦争映画的で理想など微塵もなく打ち砕かれる重く暗い内容、更には哲学的要素を秘めているので安心して観るには程遠い内容となっています。
一方で、そうした挑戦的で徹底したまでのリアル重視な作品作りによって、一部のロボットアニメファンやミリタリーファンの間で話題となり、ファンはいつしか最低野郎と呼ばれるまでになるほど、カルト的人気を誇っています。
しかも、未だにコレを超えるリアル路線のアニメが少なく、競合作品が存在しないので、泥臭いロボットアニメが見たい人が最後にたどり着く先が装甲騎兵ボトムズとなっているので、昔の作品の割に未だにファンは増え続けているという異色の作品です。
ちなみに、2000年代に入ってからOVAは何本か出ているものの、基本的には昔の作品が多く、ガンダムのように派生タイトルが乱立することもないので、1つ世界観だけで人気を維持しているのはある種驚異的…いや、異能生存体的アニメと言わざるを得ないでしょう。
主人公はキリコ・キュービィーのみで、時代が経過してもメカニックはそのまま。
機体が金色に輝いたり、倍返ししたり、テスト機同士で喧嘩したり、デカルチャーも歌いもしません。
武器とかどうなってんの
武器はもちろん、マシンガンやランチャー、ミサイルなどの実弾。
最大の特徴はパイルバンカーやアームパンチといった、工業機械で使われるようなギミックがそのまま兵器転用されていること。
火薬の力で一気に押し出すというギミックで、泥臭い戦いを展開。
ローラーダッシュやターンピックといった、宇宙戦争している割にはローテクな技術が使われており、
更に、燃料は気化しやすい液体が使われており、被弾すると大爆発するというトンデモ欠陥機。
空を飛びたければパラシュートであり、宇宙ではブースターなど使わずに、宇宙服に使われるような空気式のバックユニットを背負って活動するというこれまたローテク技術。
作中でハッチは手動で押し開けており、簡素な作り。
パイロットスーツを着ないと恐らく安全に動かせないと思われ、宇宙空間では恐らく機内に酸素は供給されていない。
素材は鉄であり、合金などはおそらく使われていない。
何故なら、廃品から機体をくみ上げたり、ジャンク品から修理したりする描写があるので、おそらくただの鉄の塊である。(しかも大抵錆ているので状態も悪いと思われる)
ちなみに、特徴的なレンズは顕微鏡が元ネタになっており、倍率を切り替える際にレンズを回して切り替えるというギミックになっている。
一部の機体では固定式レンズを使用しているが、代表的な機体であるドッグ型は、回転レンズである。
レンズだけは、汚れ防止の為に洗浄装置が付いている描写がある。
安い、脆い、古い…という3拍子揃った量産機で、銀河の大戦争をやってのける非人道的で無茶苦茶な世界観が魅力である。
影響先
まず、「フルメタルパニック!」というノベル・アニメ作品は間違いなく影響を受けている。…というか作者が公言している。
ミリタリー物で実弾が基本だし、主人公は無口な根暗だし…で、かなり近い。
他にも「コードギアス」のナイトメアフレームは、サイズ感やローラーダッシュまでかなり影響を受けている。
事実、シーズン1ではほとんどが地上戦であり、スタイリッシュになってはいるものの、近年まれにみる泥臭いロボットバトルであったのは間違いない。
また、「機動警察パトレイバー」や「アップルシード」等の後に登場するロボット&ミリタリー物にも、サイズ感や実用性、量産性を重視したヒーロー性の薄いメカデザインで影響を与えていると感じる。
リアル路線で有名な「ガサラキ」に至っては監督が同じであるので言うまでもない。
恐らくだが、FPSゲーム「タイタンフォール」の開発陣も間違いなく影響を受けているだろう。
といっても、いずれにしてもここまで泥と錆に塗れたロボットアニメは、市場形態的にも今後恐らく登場しないのではと思う。
まずはコレを観ろ!アニメ紹介
さて、いよいよ本編やグッズを紹介していこう。
勝手に舐め回す会と言っても、モノがなければ始まらないので、今回は完成度の高いプラモやフィギュア、あとはオススメのボトムズのビデオなどを貼っておくので、各自むせかえってほしい。
また、ここまで読んで理解できない人は、これらのオススメ商品…特に、ビデオなどを見てもらえればどういう作品なのかが理解できるはずなので、興味が合ったらキリコと一緒に地獄まで付き合ってほしい。
まずは、ライトなところから行こう。
ボトムズは話数が多いので、どれを見ていいか分からないと思う。
そこで「装甲騎兵ボトムズ」ならコレを見ろ!という作品を選んでみた。
もちろん、地上波アニメ版から見た方が話はわかりやすいが、とりあえず予告編程度に1話見てみようという向けにチョイス。
装甲騎兵ボトムズ 第一話
まずは地上波アニメの第一話からどうぞ。
こちらはバンダイチャンネルで1話無料で視聴できます。
80年代のアニメなので、画質は悪いですが、雰囲気は十分に理解できるかと思います。
地上波版は、市街戦のウド編、密林戦のクメン編、砂漠戦のサンサ編、宇宙戦のクエント編の4篇に分かれており、それぞれ世界観がガラリと変わります。
ブレードランナーなどのサイバーパンク物が好きな人はウド編、ランボーや地獄の黙示録などの戦争映画が好きな人はクメン編、マッドマックスなどのポストアポカリプス物が好きな人はサンサ編、そしてスターウォーズやガンダムなどの銀河を舞台にした宇宙モノが好きない人はクエント編がおすすめです。
ラストレッドショルダー
OVA野望のルーツからの直接の続編となる作品で、特殊部隊レッドショルダーがどうなったかが分かる内容となっています。
凄腕4人と最強の刺客パーフェクトソルジャーとの対決が見物。
ペールゼン・ファイルズ
3DCGで描かれるセル画とは違ったバトルが見どころ。
画質が綺麗なので一番見やすいかもしれない。
飾って眺めて
機体の錆を舐め回したい最低野郎は、自分で買って舐めましょう。
お店に飾ってあるものに手を出さないように。
スコープドッグ
スコープドッグ・ターボカスタムのSDバージョン。
劇中登場は野望のルーツから。
やはりスコープドッグが一番ド安定。
SDキリコもついてきて可愛い。
パーツが外れやすいようなので、接着剤でくっつけちゃうといいかも。
参考価格:¥6,998(執筆時調べ)
こちらはプラモ版のレッドショルダーカスタム。
肩は赤く塗るのが基本です。
参考価格:¥6,980(執筆時調べ)
ブラッドサッカー
ザ・ラストレッドショルダーで登場する敵機。
イプシロン筆頭に残存レッドショルダー部隊がキリコたちに襲い掛かった。
シンプルなデザインが多いボトムズ作品において、突起が多いデザインで移植の存在感を持つ。
SDイプシロン付きで、可愛いけどかっこいい仕上がりになっています。
参考価格:¥7,613(執筆時調べ)
こちらはプラモ版。
プラモ化もされていなかったので、待望の登場といったところ。
参考価格:¥4,434(執筆時調べ)
ダイビングビートル
水中専用ATのプラモデル。
レンズが可愛いので好きです。
ブルーティッシュドッグ
キリコの嫁フィアナの機体。
赤い彗星でも普通のスコープドッグでもありません、偉い人にはそれが分からんのです。
クオリティはかなり高いです。
参考価格:¥10,000(執筆時調べ)
曲を聴いてむせる
むせる…とは。
むせるとは、装甲騎兵ボトムズの主題歌に出てくるフレーズであり、世界観を褒めたたえる際に使われる単語である。
炎の匂いがしたらむせるし、染みついたらむせるし、地獄を見ればむせるし、コーヒーを飲んでもむせるのです。
その曲が下に貼ったCDに入っている「炎のさだめ」。
残念ながらダウンロード版がなかったので、CDを貼っておきました。
あと、上記のプラモやフィギュアを買ったら多分遊ぶと思います。
その際は、この曲を流して、口でターンピックの音を出しながら恥を忘れて遊びましょう。
嫁さん、子供がいても関係なく豪快に遊びましょう。あと舐めましょう。
それがさだめです。
ガキンッ!キュィイイイイイイイイイイイインッ……ダダダダダダ(銃声
参考価格:¥989(執筆時調べ)
<収録曲>
1. いつもあなたが 2011
2. 炎のさだめ 2009
3. いつもあなたが 2011 (off vocal)
4. 炎のさだめ 2009 (off vocal)
最後に
このレンズをずっと見つめてください。
かわいい、かっこいい、抱きしめたいと思ったら、本編を観ましょう。
そうでなければ本編を観ましょう。
興味がなければ仕方ありません、本編を観ましょう。
是非ともiPhone12では、本体カラーを緑にして、レンズが回転するようにしてください。
ついでに、本体より遥かに大きいボトムズ仕様のスマホカバーをサンライズ公式で出してほしいぐらい。
というわけで、勝手に舐め回す会は終了します。ありがとうございました。
↓デート時のドライブソングにどうぞ。
(出展:techrepublic/装甲騎兵ボトムズ)
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