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【マッドマックス/怒りのデスロード】映画史の歴史を変える衝撃作!V8を称えよ!

J.Stone J.Stone

映画の魅力をたっぷり紹介するモシナラレビュー。
今回取り上げる映画は「マッドマックス~怒りのデスロード~」
最もオーソドックスな撮影法ながらも、近年公開された映画で最も迫力があり、最も映画とは何か?という答えに近い映画作品だ。
そんなマッドな世界に取りつかれた筆者が、マッドマックスを語る!!

今回の映画レビュー:マッドマックスについて

モシナラ映画レビュー
今回の作品はこちら!

デデンッ!!

マッドマックス~怒りのデスロード~

前作、マッドマックス/サンダードームがファミリー映画と化してしまい、
ファンの批判を浴びたマッドマックスシリーズ。

新作公開の発表があった時、ファンははっきり言って期待していなかっただろう。
むしろ不安にすら思っていた。

昨今は、映画不況のせいか、やたらと旧作の続編を打ち出し、
見事にずっこけるという情けない始末が続いている。
過去の繰り返しを続け、その名作の世界観を汚していく続編集団…
そんな集団に、マッドマックスも加わってしまうのではないか…
サンダードームの二の舞になり、こう言われてしまうようになるのではないか…。

『マッドマックスは終わった』、と。

さらに追い打ちをかけたのは、EXILEが吹き替え声優として起用されたという情報。
ファンがSNSなどで絶望を叫んでいたのを今でも覚えている。
私もそうだった。完全に期待値ゼロだった。

だが、その不安は1本のトレイラーで覆された。

トレイラー映像が変えた、ファンの期待値

この公開されたトレイラーを見たファンの大半がおそらく確信したはずだ。
いけるかもしれない…と。

特攻するウォーボーイズ、改造され尽くした車、ひたすらの荒野…
主役がメル・ギブソンからトム・ハーディに交代はしたが、
この1本で我々の期待値は大きく変わったのは間違いない。

そして…公開後、私もまた映画館に駆け込んだ。

マッドマックスに打ちのめされた奴の感想

さて、前置きが長くなったが、感想を書いていこう。
一言で言おう。最高傑作だった。
作中の言葉を使うなら…

「なんてラブリーな日だ」

という、まさにこんな感じであった。

2時間という本編の中、ほぼ全てで爆音が鳴り響き、
まるで館内がヘヴィメタルのライブ会場になったかのように重低音に痺れ、
客も圧倒されるという、とんでもない空間が作り上げられた。
また、マックスは2のように殆ど喋らないが、ひたすらうめき声をあげ、
役者がモデルであるということを忘れてしまうフュリオサの迫真の演技と勇猛っぷり、
そしてちょっと可愛いニュークス、容赦のない戦闘シーン…

爆発!爆発!!また爆発!!そして大クラッシュ!!!
という、モータースポーツで波乱になりすぎたレースの何万倍もの
迫力とエネルギーで観客を「これでもか!」と煽り立てる…
これを目にして耳にして、最高以外の言葉が出るか?
出るわけねぇんだよー!!ヒャッハー!!(←完全にマッドに染まっている)

また、監督が怒りのデスロードを撮る前に制作していた
CG映画「ベイブ」や「ハッピーフィート」で培われたCG技術もうまく使われている。

基本的にはスタントからカーアクションまでほぼ全てがカメラで撮られているが、
効果や遠景などはCG合成されているのが、メイキングを見ると確認できる。
だが、ほぼ全てが実際の映像であるため、非常にリアリティを感じる。
無編集の映像ですら迫力があるのだから、映画になった時の迫力は折り紙付きである。
近年の映画は本当に見習ってほしいものだ。
やはりCGでは実写には勝てない。生の人間、生のアクション、生の火薬が映画を良くするスパイスだ。

点数つけるなら95点!!
え?何で5点足らないのかって?
それを今から説明しようじゃないか。

マッドマックスに足りなかった5点分の要素

インターセプターに愛を

まずはインターセプターだ。
ファンとしてはもうちょっと活躍してほしかったなぁ。
冒頭で盗まれちゃうんだもん。

スーパーチャージャーをフル回転させて、敵を一網打尽…
そんな姿も見たかったという欲。
そう、ただのわがままです。けど、かっこいいんですよ、インターセプター。

interceptor

ど…ドッグフードぉおお

次に惜しいと思ったのは、食事。
特に、ドッグフードを食べるみたいなシーンが欲しかった。

2において、世界観と状況を表す重要なモノとして
ドッグフードを食うシーンが存在する。

前作を見た人には、ウェイストランドの状況が理解できるかもしれないが、
今作から見た人にはその絶望感や、世界観の奥行きが伝わりにくくなってしまう。
今回は狂ったアクションで、狂気の世界を表現してはいるが、
やはり、衣食住という文化を描くことでの奥行き表現は欲しかったなぁと思う。

ドッグフードをうまそうに食わねばならない世界…
言葉で語らずとも、世界を語る…名作映画にはそういうシーンは必要であると考えている。
(ゴッドファーザーでいう、クレメンザの作る料理とかね)

だが他に不満はなし!何度でも見るべし!

欲を出せば上の2つがあったらいいと思ったが、やはり最高傑作には違いない。
1回見ただけでは見逃してしまうような描写が多く、複線も多い。

現代映画では珍しく、サイレントに…
言葉で語らずに細かい表情や、微妙な間で進行していくスタイルなので、
ぜひ何度も見て、世界に浸りきってほしい。

事実、ミラー監督は、本作を作り上げるに当たって、
サイレント映画を意識したといっている。

映画とは映像、言葉はサブ。
この映像体験を現代に蘇られてくれた監督に
映画ファンとして敬意を称する。

そしてあれから…何回見たのか…私はもうわからない。
それぐらい見ている。

アカデミーでは惜しくもV8を逃してしまったが
それでもV6(6部門受賞)というとんでもない記録をたたき出した。

限りなくシンプルなプロットでありながら、奥行きのある裏設定、
そして、偏屈な審査員が多いアカデミー賞で、アクション映画がアカデミーを総なめするという
前代未聞の快挙を平然と成し遂げた偉大な作品である。
恐らく殿堂入り級の作品…それを我々は間近で目にしてしまったのだ。

大絶賛!オススメ!コレ見ないで死ぬな!
毎晩見ろ!通勤中でも見ろ!便所でも見ろ!
そしてV8を称えよー!V8!V8~!!(←完全に染まっている)

絶対見ろよ!!!
 

※登場した銃器まとめ

●拳銃

グロック17(第2世代、第3世代)
FN ブローニング・ハイパワー
ルガー P08
モーゼル C96
ツァスタバ M57
タウルス PT99AF
デリンジャー
S&W M10
コルトM1911A1
コルト・アナコンダ
コルト・シングルアクションアーミー
ウェブリー.455 Mk.IV
RSAF エンフィールド No.2 Mk.I
スタームルガー・バッケロ
CBCショットガンピストル
Webley & Scott No.1 Mk.1 フレアピストル

●サブマシンガン

IMI Uzi(木製ストックモデル)
H&K MP5K-PDW
ステン Mk.II
コマンド LDP
PPSH-41

●ライフル

SKSカービン
エンフィールド Pattern 1853
ウィンチェスター Model 1892
ケンタッキーライフル
Jezail マスケット銃

●アサルトライフル

H&K G3A4
H&K G36C
USSR AKM
56式自動歩槍(ノリンコType.56)

●ショットガン

ヴィクター・サラスケータ・ショットガン(ソードオフモデル)
アームスコアー M30R6
モスバーグ M500/マズラー・ショットガン(南アフリカ共和国国家警察”SAPS”モデル)
シングルバレルショットガン
ダブルバレルショットガン(12ゲージモデル)

●マシンガン

RPD 軽機関銃
ブローニング M2HB重機関銃
マキシム MG08/15重機関銃

●ランチャー

M79 グレネードランチャー

●その他

クロスボウ
リクタス用改造大型機関銃
ギター型火炎放射器
ハンドメイドガン多数

ツタヤ

邦題・英題Array
評価点数Array
監督Array
ジャンルArray
公開年数Array
上映時間Array
前後作Array
受賞歴Array

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