kingcrimson

好きな音楽、全員プログレになる説

J.Stone J.Stone

皆さんはどんな音楽が好きですか?そう聞かれた際、音楽ジャンルを口にすると思います。
ポップ、ロック、パンク、メタル、ラップ、テクノ、ハウス、ジャズ、クラシック、ゲームソング…etc
しかし、この世の音楽は一つのジャンルに、たった一言に集約できるんです。
それが今日提示する説です!

音楽ジャンル多すぎ!

皆さんはどんな音楽が好きですか?

そう聞かれた際、音楽ジャンルを口にすると思います。

ポップ、ロック、パンク、メタル、ラップ、テクノ、ハウス、ジャズ、クラシック、ゲームソング…etc

もっと熱烈なファンの方は、
例えばオルタナティブロックが好きだ!とか言ってみたり、
ダブステップが好きだとか、ニューウェーブが好きだとか言ってみたり、
ビバップだの、現代音楽だの、ハードコアパンクだの、メロディックスピードメタルだの…

もう頭痛くなってくるわ!

「私はこのジャンルの細分化にモノ申したい!!」
そう言うほとんどの人は、「音楽はジャンルではない…あーだこーだ」等と言います。

だが、ちょっと待った!

申し訳ないが、この世の音楽は一つのジャンルに集約するんです。
たった一言に集約できるんです。

それが今日提示する説です。
ではいきましょう!!

全ての音楽ジャンル、プログレで集約できる説…もとい!!

人類の好きな音楽、全部プログレになる説!!

そもそもプログレって何ぞや?

これか?

prog
出典:トヨタ自動車

それもプログレですが、こちらはトヨタ・プログレです。
(最も、恐らく命名者はプログレファンなのでしょうけども…)
じゃあ、コレと何が違うんやと。

という方に簡単に説明しますと、
正式名称はプログレッシブロックと言います。

pinkfloyd

ここでプログレッシブロックの簡単な解説

1960年代後半、ロックンロールの多様性を見出したいくつかのバンドは、
先進的な技術や、実験的なモチーフなどを、バンドミュージックに取り入れました。
そこで誕生したのが実験音楽的でありながらも、クラシックのような様式美や音色の美しさを兼ね備え、
しかし尚、ジャズのような軽快さやフィルのきめ細かいリズムを持ち、同時にロックンロールの華やかさや激しさ、ノリをもち、
それでいてなお、文学的で幻想的な詩とテーマを持ち、現代楽器、電子楽器を用いながらも同時に旧来の管弦楽器をバンドサウンドに持ち込み、
それでいてそれでいて……

という、一言で説明のつかないごった煮の音楽スタイルを提示したのが始まりです。
そしてそれは後に、プログレッシブロックという名前が付けられ、
1970年代の音楽シーンで一世風靡し、今日に至るわけです。

が、ロックと名が付いてはするものの、結局のところバンドスタイル、演奏がとりあえず存在するという以外、
ロックなのかポップスなのかジャズなのか、果てはテクノなのか現代音楽なのかサントラなのかよくわからない音楽スタイルと言っても過言ではありません。

…で、結局どういうジャンルなのか?

早い話、分類不明なんです。

つまり、全ての音楽スタイルを集約してしまうプログレこそが、
人類の音楽史の到達点であり、同時に、全人類は知らぬ間にプログレファンになっている―という事になるわけです。

だってよ、スタイル不明な音楽がプログレなんだろ?
じゃあ逆だって言えるんじゃない?
他で細分化された音楽は全てプログレの要素の一部だから、それはプログレなんだよ!

やっぱプログレなんだよ!!

プログレ舐めんな!!

ちょっと前、Twitter等のSNSでこの手の画像が広まったのはご存知でしょうか?

あ
出典:http://how-far-weve-come.blogspot.jp

これは男女間における色彩の区別数という事らしいです。

これを、音楽ジャンルに…
現在の説に置き換えると、つまりこうなるわけです。

pu

全て プログレ だと





これでお分かりになったでしょう。
世界で一番人気のあるジャンルはプログレなんです!

プログレ厨の皆さん、もう安心してください。

  • 「プログレはマイナーでオタク中のオタクが聴く音楽」だと、
  • 「プログレ好きの友達なんかできない」だと、
  • 「プログレはモテない」だと、
  • 「プログレは売れない」だと…


  • 今日から認識を改めてください!
    全人類みんな仲間です。
    全員プログレ好き仲間です。
    世界でトップ!音楽のトップ!
    音楽チャート首位を取ってるアレも、
    あの踊ってるグループも、そのファンも、

    全員プログレファンなのです!!

    1分でわかる、プログレ好き診断テスト!!

    ですが、これだけ言ってもわかってもらえない方がいるかもしれません。
    そこで、簡単なテストを用意しました。

    以前、SNSで有名になった
    「1分でわかる、自分がヤーヤーヤーかどうかチェックテスト」をオマージュして作ってみました。
    尚、元ネタはこちらになります。

    そして、こちらが私が作成したチェックリストです。
    皆さんもチャレンジしてみてください。

    prog

    どうですか!?
    全員プログレ好きになったでしょう!?

    そりゃ当たり前です。

    だって音楽はプログレなんですから!!

    この世界はプログレだ!!

    宇宙はプログレッシブだああああああああ!!

    これは云わば宇宙の真理です。

    例え宇宙人が音楽を演奏してもプログレになります。

    この宇宙の音楽すべては、このプログレに落ち着くのです。

    今日から改めろ、私の好きな音楽はプログレだと!!

    プログレの神様の前にひざまずけぇえええええ!!

    プログレッシブロックを聴いてみよう

    さて、暴走はこれぐらいにして、
    プログレッシブロックの簡単な紹介をして終わろうかと思います。

    最近では、アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」で、楽曲が使われたり、
    キャラクターの名前自体がプログレバンドから来ていたりと、実は身近にあるものなんです。
    (キングクリムゾン等もそうです)

    「重戦機エルガイム」や、「ファイブスター物語」などの作品でも
    名前が使われていたりするんです。

    ff7

    例えばゲーム。
    ゲーム音楽を皆さんは自然と耳にすると思いますが、
    そちらのルーツもプログレッシブロックなのです。

    これはゲームが誕生した当時、プログレバンドに影響を受けた1970年代育ちの若者が、
    売れ先に走るメジャー音楽についていけず、作曲家として渋々ゲーム音楽を作ったのが始まりと言われています。
    ファイナルファンタジーで有名な植松伸夫さんや、聖剣伝説の菊田裕樹さん、テイルズシリーズでお馴染みの桜庭統さんは
    プログレッシブロックのファンであることは有名です。

    他にもメジャー音楽業界ではTM.NETWORKの小室哲哉さんや、平沢進さん、
    そしてクラシック音楽界からは吉松隆さん等もプログレファンを公言しています。

    また、日本はプログレッシブロックの売り上げ、ファン数が世界で一番多いとも言われています。
    これは凝り性や職人気質な日本人の肌に非常に合っているからではないかといわれています。
    その為か、プログレバンドの日本公演数は実は結構多いのです。

    (私はキングクリムゾンやイエスのチケットを取りましたが、初回公演の一般販売は即完売し、ファンの凄まじさを好みに味わいました。)

    さて、話は長くなりましたが、ここで5曲ほど紹介していこうかと思います。

    21st Century Schizoid Man – King Crimson

    プログレの元祖ともいわれるバンド。
    荒々しく鋭いサウンドと、顔のジャケットで当時の音楽界に多大な影響を与えました。
    常に実験的で挑戦的な姿勢から、キングクリムゾンを最も最高のプログレバンドというファンも少なくありません。
    ジャズ+現代音楽+民族音楽+ロック というスタイルと言ってもいいかもしれません。

    Roundabout – Yes

    ジョジョのEDにも起用された曲です。
    アニメに使われたおかげで、プログレにも若い層が入りやすくなったのは良いことだと思います。
    クラシック的な美しいメロディを奏でながらも、
    複雑に展開したり、変拍子を多様、楽曲中でゴロゴロ変わる拍子とテンポという
    超絶技巧をみせつけていきます。

    クラシック+ロック という典型的な形を築いたバンドでもあります。

    Tarkus – Emerson, Lake & Palmer

    ELPの略称と当時最先端だったモーグシンセを初めて取り入れた事で有名なバンドです。
    近年では大河ドラマ「平清盛」にオーケストラ版が起用され、有名になりました。
    病院の中でクラシックと間違えられて流されていたときは笑ってしまいました。

    クラシックをロックバンドと現代楽器でどこまで表現できるかというのを試しながらも、
    ジャズのようなノリを意識したり、ほかのバンドでは見られないパフォーマンスにも力を入れたりと
    一つ上のロックンロールを目指していたバンドでもありました。
    今でいうハードロックに近い存在でもあります。

    クラシック+ジャズ+ロックンロールをシンセサイザーで割るというスタイルで、
    後の電子音楽やゲーム音楽などに恐ろしいほどに影響を与えました。
    シンセサイザーで奏でられる左手のベースラインは、今ではRPGの戦闘曲で普通に使われています。
    特に植松氏の作曲したFFシリーズでは顕著に見られる傾向です。
    (初めてELPを聴いたときはFFの戦闘曲じゃねぇか!と思ったほどです。)

    尚、この熱心な紹介文から分かるように、私の一番好きなバンドです。

    Time – Pink Floyd

    効果音自体を音楽の一部として使うなど、当時としてはかなり実験的な試みをしたバンドです。
    実験、コンセプト、組曲編成、芸術という言葉がふさわしい音楽スタイルで、最もヒットしたプログレバンドになりました。
    名盤「The Dark Side of the Moon」は、4500万枚売り上げという記録で、これは世界2位の記録です。
    (一位は言わずもがな、マイケル・ジャクソンのスリラーです。)

    現代音楽+実験音楽+環境音楽+サイケデリックロック と言ってもいいでしょう。
    小さな音や奥行きにも拘った作風を70年代に作り上げるとは恐れ入ったものです。
    平沢進や映画音楽の音楽性に最も影響を与えたであろう音楽と言えばわかりやすいでしょうか。

    Celebration – Premiata Forneria Marconi

    何とも長い名前ですが、基本的には略称のPFMで呼ばれています。
    イタリアのバンドで、地中海的かつ民族的なサウンドが特徴です。
    あまり複雑すぎる楽曲はないですが、奏でるメロディが非常に美しいので、
    クラシックが好きな方でもすんなり入れるのではないでしょうか。

    クラシック+ジャズ+民謡+ロック と言えばいいでしょうか。

    こんなものでしょうか。
    入門にはとりあえずこの5曲ぐらいが良いかなと思っております。

    またいずれ、プログレ特集の記事もどんどん挙げていこうと考えております。

    これをきっかけに聴く方も、既にファンの方も…

    皆様も良きプログレライフを。
    そして明日から堂々とこう叫ぼう。

    私はプログレファンであると。

    音楽とはプログレであると。

    ビバ・プログレッシブロック!!

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