『Fallout 76』考察と予想、Vault76から始まるフォールアウトシリーズの最新作
ベセスダ公式Twitch配信で突如発表された新作、Fallout76についてご紹介。
フォールアウトは世紀末世界を冒険する大人気ロールプレイングゲームで、今回はVault76が舞台となるようです。
サバイバルゲームなのか、オンラインなのか…そんな気になる内容について、今回はFallou76がいったいどういうゲームになるのかを予想と考察をしながら、旧作の内容を踏まえつつご紹介していきます。
Falloutの新作発表!!
2018年5月30日の日本時間11時頃、動きを見せなかったベセスダTwitch配信上でフォールアウトの新作が発表された!
この配信では新作のトレイラー映像が流され、直後Youtube及び公式サイトに公式トレイラーがアップロードされた。
(ほぼ時を同じくして日本語版トレイラーも発表。)
この新作のタイトルは…
『Fallout 76』
2018年度E3でこの詳細が発表されると思われるが、
この突然の発表に感極まったファンも大勢いる事だろう。
ベセスダのTwitch配信はトレイラー放送直前に15万人ほどが待機しており、これは最初に配信が始まってからおよそ24時間後の事であった。
Fallout76の考察
さて、ここからはシリーズほぼ全てをプレイ済みという自称フォールアウトオタクの筆者が、Fallout76のE3前事前考察を行っていこうと思う。
フォールアウトシリーズやベセスダゲームが好きな方はしばしお付き合いください。
タイトルとなった”76″について…
Fallout76というタイトルが正式タイトルなのか、仮のタイトルなのかは不明だが、トレイラー映像でわかるように、Vault76が舞台となる事が分かる。
そのVault76であるが、実は今作が初登場ではない。
フォールアウトマニアなら知っているかもしれないが、実はこのVault76は設定上の話として既に旧作中に登場しているのだ。
Vault76の存在は、Fallout3のB.O.Sの拠点である要塞内の端末、及びFallout3のDLC「Mothership Zeta」の宇宙船内のログから発見できる。
また、Fallout4の冒頭のTV放送でもその名前が語られるなど、度々設定内で登場していた。
設定としては、アメリカ建国300年記念として2076年に建造されたVaultで、作中に登場するVaultを統括する目的で建造された。
収容人数が500人程度で、場所は不明だが、周辺のVaultの統括が目的であると思われ、非人道的な実験は行われなかったらしい。
しかし、核戦争勃発後に20年後(作中では2097年)に開くことになっている為、核戦争後の荒廃した世界で生き延びさせること自体が実は実験である可能性もある。
(情報出典:fallout.wikia.com)
今回のFallout76では設定上しか語られなかったその謎のVaultが、遂にお披露目となるということである。
ちなみに、このVaultは場所が不明なので、ゲームの舞台が西海岸なのか東海岸なのかは分からないが、今までの情報がFallout3と4の設定が元となっていたので、東海岸ではないかと予想される。
では、次に、Falloutのトレイラーからわかる事で考察していこうと思う。
Fallout76のトレイラーからわかる考察
Pip-Boy
このPip-Boyはベセスダ製の3や4で登場したモデル3000型とはデザインが若干異なる。
どちらかと言えば、旧Fallout(Interplay製)の時代に登場した旧モデルであるPip-Boy2000に酷似している。
Pip-Boy2000は手で持ち歩くタイプのモノであると予想されているが、当時は3Dではないのでこの辺りの詳細は不明。
ただし、このPip-Boyは2000よりも若干発展している気がするので、恐らく型番としては2500とかそういう感じの中間モデルであると思われる。
察するに、このPip-Boyが登場するという事は、時代設定が3や4よりも前である事。
同時に、この2000番台モデルは西海岸で見られたモデルの為、今回の舞台がアメリカ西海岸あたりではないか…という可能性も浮上する。
内装やオブジェクト
内装は相変わらずのレトロフューチャーなのだが、主人公の出発地点であろうVault76の内装は普通に生活感がある。
当然暴動もなく秩序が保たれているわけだが、4で登場した被り物らしきものや、普通に置いてあるミニニュークが気になる。
またこのオブジェクトからわかるように、エンジンやモデルは完全にFallout4がベースとなっている可能性がわかるだろう。
壁のポスターの年号も気になる。
実はその1776年はアメリカの独立記念日であり、その独立からVault完成までの年号のようだ。
但し、この世界は核戦争により崩壊し、アメリカは失われてしまっている。
よって、ここから再スタートする…というFallout ZEROのような原点的な意味合いをこのゲームが見出すのかもしれない。
TVからわかるVaultの位置
トレイラー内のテレビ放送では、核戦争前に放送されたと思われるVaultの完成式典らしき模様が映し出されている。
ここで普通に目が行くのは、テレビの古い形状や、ヌカワールドの存在を思わせるマスコットなのだが、実は注目すべきはそこではない。
映っているVault76の隔壁が、どうも形状的に外開きの可能性があるのだ。
実は、フォールアウトの作中では外開き隔壁が西海岸モデル、内開き隔壁が東海岸モデルとなっており、このモデルは西海岸モデルであると思われる。
Vaultの100番台未満が外で、以上が内…という可能性も考えたのだが、ニューベガスで登場する100番台未満のVaultは内開きモデルであったので、恐らくこれは西海岸モデル…しかもロサンゼルス周辺ではないかと予想される。
(ただし、この辺りの設定は結構適当な可能性もあるので、あまり深読みしてはいけないのかもしれない。)
よって、このVault76の所在地は西海岸の可能性が出てくる。
帽子
こういったレトロなファッションはごく当たり前に登場するのだが、どこかカントリーっぽさを感じるあたり、西海岸の匂いがするのは気のせいだろうか…。
Vaultの様子
かつて登場したどのVaultよりも楽しく暮らしている様子が伺える。
そして気になるのはパーティー気分のVaultの様子と、後ろの壁掛けにある「Reclamation Day」の文字。
reclamationとは再生や開拓を意味し、これから正にVaultに旅立とうとする解放の気分に浸っている様子がうかがえる。
いずれにしろ、設定上では核戦争後に20年後に開放されたという設定なので、
2077年10月23日の核戦争から20年後である2097年10月23日ということなのだろうか。
…だが、主人公の出発時期は実はそれよりも後だった可能性ある。その証拠が次。
Pip-Boyに日付が!?
なんと出発時刻がPip-Boyに映し出されていた!
つまりゲーム開始時の舞台は2102年10月27日となる。
フォールアウトの2102年は、Fallout1でラスボスとして登場した探索隊の生き残りであるリチャード・グレイが変異し、「ザ・マスター」となった時期である。
このザ・マスター誕生をきっかけにスーパーミュータントが勢力を増していくという設定が存在する。
また、本来の開放時期である2097年にはB.O.S.のジョン・マクソン誕生や、NCRの祖先となる人々が住んでいたVault15が解放された時期でもあり、この辺りで何らかのトラブルに巻き込まれた…もしくはValut76は解放されたが、先遣隊が先に偵察に出たものの、その先遣隊が帰らなかった…という可能性も出る。(いずれにしろ今のところ憶測)
ということで、Fallout76の舞台は、Fallout1よりも前であるということがわかる。(Fallout1の開始時は2161年である)
・B.O.S:Brotherhood of Steelの略称。本部は西海岸。世界崩壊前にFEVウィルスを研究していた米国のやり方に反旗を翻してBOSとして独立。しかし直後に核戦争が勃発し米国が崩壊した為、以後の秩序維持を行う事となる。FONV及びFO4の時点で本部のBOSはNCRに押されて弱体化、東海岸に勢力を移動させつつある。
・ジョン・マクソン:BOS創設者ロジャー・マクソンの孫であり、三代目ハイエルダー。FO3及び4では末裔であるエルダーのアーサー・マクソンが登場する。
・NCR:新カリフォルニア共和国の略称。Vault15の末裔がシェイディ・サンズ村を作り、後に人々が集まり国となっていく。FONVの時点でカリフォルニア州周辺をほぼ併合しつつあり、物語によってはネバダ州やユタ州、ニューベガス地区も併合される。通貨はNCRドル。尚、FO4に登場したケロッグはNCR出身である。
・リチャード・グレイ:FO2、FO3に登場したハロルドのかつての仲間。マリポサ基地を探索中、FEVタンクに落ちてしまい変異する。その後、ザ・マスターとなりスーパーミュータント軍の親玉となってしまう。
・エンクレイヴ:FO2、FO3、FONVに登場した合衆国上層部の末裔であり暗部。核戦争前に西海岸沖の洋上プラントに退避する。その後、純粋なアメリカ人を残すために地上の汚染された人類を殲滅しようとするが、FO2の主人公に本部を破壊され、残党軍はかつての首都DCに向けて逃げ帰る。しかし、BOSとFo3の主人公に壊滅させされる。
トレイラー中の音楽
また、トレイラー上で流れる音楽も気になるところである。
流れている曲はカントリーロード(故郷へ帰りたい)なのだが、この曲がカントリーという部分がどうも引っかかる。
この曲調から判断する場合であれば、舞台はテキサスやアメリカ南部の可能性が浮上する。
一方で、歌手から連想するならば、カントリーロードを歌っているジョン・デンバーの出身地であるコロラドである可能性も浮上。
このコロラド州は、Fallout:New Vegasの舞台となったネバダ州に近く、そしてモハビ砂漠のあるユタ州に隣接しているのだ。
西海岸が舞台となった場合、可能性として十分に考えられる。
しかし、歌詞から連想すると話は全く変わってくる。
カントリーロード(英名:Take Me Home, Country Roads)は、歌詞の中で何度もウェストバージニア州が登場するのだ。
このウェストバージニア州は、Fallout3の舞台となるキャピタルウェイストランドに非常に近く、また、ベセスダ製Falloutになってから登場した設定である為、このつながりは非常に強い。
よって、歌詞から判断するならばこのVault76の所在地はウェストバージニア州ではないか…という結論に至るのだ。
しかし、これらも憶測の域である為、いずれ発表されるであろうE3の情報を待つしかないのは言うまでもない。
どのようなゲームになるのか
さて、ここからはFallou76がどのようなゲームになるのかという予想を立ててみようと思う。
まず、西海岸説、東海岸説が浮上しているが、上記の判断から基づくと、現在の所どちらも可能性がある。
特にカントリーロードの歌詞であるウェストバージニア州説は非常に濃厚だ。
しかし、Vaultの隔壁やPip-Boyのデザインから西海岸の可能性も否定できず、五分五分といったところかもしれない。
ストーリー
今のところ、舞台となるのは2102年である可能性が非常に高いが、ストーリーはFallout1の前となると、西と東でだいぶ異なる気がする。
まず両方に言えるのは、まだまだ放射能が濃い時代なので、非常に汚染が高い環境と言えるだろうし、敵も凶悪なものが揃っているだろう。
また文明の復興も進んでいないため、Fallout3や4以上に原始的な生活をしているかもしれない。(服が全員ボロきれ一枚、銃がまともに手に入らない等)
そして、場所によってもこれは様々だろう。
西海岸の場合は、スーパーミュータント軍が活動を本格化した時代。そしてモハビではMr.ハウスが核弾頭をすべて撃ち落とし、かつてのベガスの姿取り戻していく最中の時代。
一方の東海岸はFallout3よりも更に汚染が酷く荒廃しきっており危険な時代。しかもBOSやエンクレイヴ(FO3では残党勢力)が東に渡る前の話である為、東が舞台ならば今作はBOSやエンクレイヴが登場しない可能性もある。
いずれにしろ、より孤独な旅になるのではと予想される。
また、ストーリーはアメリカ独立に引っ掛けてくる可能性も浮上している。
実は“76”という数字はアメリカ独立日の1776年7月4日にかかっているのだ。
しかも、Fallout4では南北戦争がモデルとなっており、ミニッツメンという組織も登場。
4からの流れ的にアメリカの建国に関わってくる重大なイベントをベースに作る可能性も否定できない。
こうなるとFallout76の物語は独立戦争をベースとした、世紀末世界で人間が再び独り立ちするというような内容になるのではないかと予想している。
制作は?
こちらも実は気になっている部分である。
西海岸が舞台となる場合は、旧作スタッフが多いObsidianが制作を行うであろうことが予想されるが、今回はベセスダスタジオからの発表。
しかし、西海岸であった場合、今回は外注ではなく制作スタッフを招いての制作という形も考えられる。
また旧作スタッフが入るならば、テーブルトーク色が強くなる傾向にあるので、もしそうならばシステムはニューベガス寄りになるかもしれない。
一方東海岸が舞台である場合は、いつもどおりのベセスダ製フォールアウトを期待していいだろう。
形態やプラットフォームは?
フォールアウトの新作である76だが、プラットフォームは既にPS4/XBOX/PCと判明している。
しかし、内容に関してはいろいろな説が考えられる。
①いつも通りの新作
まず純粋に新作説。
確かに製作期間が前よりも短いと言われてはいるが、それはFallout3からFallout4になるまでにモデリングから何からまで作り直していた為であろうことが予想される。
今回はトレイラーから見てわかるように、Fallout4のエンジンとリソースをそのまま使っている可能性あるので、製作期間短縮も理解できる。
よって、普通に新作が外伝として登場するというのが1つ。
②オンラインゲーム
次にあげられるのがオンラインゲーム説。
かつて開発中止となったFallout Onlineを実現したのが76ではないかという説である。
形態はESOのようなMMOも可能性としてあるが、一方で現在大人気のジャンルとなっているバトルロワイヤル系PvPゲームの可能性もあげられる。
ただし、オンラインはロールプレイ性がオフラインよりも薄れ、更にはベセスダの強みであるMODが入れられないので、ベセゲーマーと言えど手を出していないという方も多いのでこの辺りは非常に賛否分かれるであろう。
③サバイバル系
3つ目に上げられるのがサバイバルゲーム説。
近年はやりのサバイバルアクションゲームだが、フォールアウトの世界もその過酷なサバイバルにぴったりである。
ベセスダもFallout4やスカイリムSEにサバイバルモードを実装するなど、そのゲームシステムには興味を非常に示していることから、サバイバルゲーム説も浮上している。
それはそれで楽しそうなので私としてはアリかなと思う。
④スマホ向け
4つ目。携帯・スマホゲーム説。所謂ソシャゲというもの。
可能性は低いが、開発期間が短いという点だけで見るならば可能性は多少あるのかもしれない。
一方でゲーマーに支持されるベセスダがライトユーザー向けゲームを出しても市場効果としては微妙そうなので、ソシャゲ説は可能性が低いかもしれない。
⑤リメイク・リマスター・リブート
5つ目。Fallout3のリメイク・リマスター・リブート説。
実はこのFallout76は仮タイトルであり、実はFallout3のリメイク・リブートなのではという説である。
そもそもこのVault76の設定が最初に登場したのがFallout3であり、ベセスダ製フォールアウト史上最高傑作は3である。
しかもニンテンドースイッチにFallout3が移植されるのではという説もあるが、ただの移植だけでは新作を心待ちにしているファンは歯がゆい。
そこで3のリブートなのではという考えである。
Fallout3の世界を別の角度から描くという設定であれば十分新作としても、3のリメイクを望むファンにも顔向けできるゲームになるのではないだろうか。
Fallou76の今後の発表に期待せよ!
以上がFallout76の考察である。
今後の情報は2018年6月10日から開催されるE3での発表により分かってくると思いますので、期待して待ちましょう!
Fallout76がいったいどんなゲームになるのか、非常に待ち遠しい限りです。
今のうちにFalloutシリーズを遊びつくして予習しておきましょう。
あと、ベセゲーファン、フォールアウトとファンの皆様…
2018年は寝る暇もありませんね!
そんな新作発表を祝って…コーラを片手に…乾杯!!
追記
早速、公式で予約が開始されました!
≫ ベセスダ公式ストア(英語)
(画像出典:Bethesda Game Studios)
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