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【スターウォーズ/最後のジェダイ】滅茶苦茶面白い!超展開の連続!(ネタバレ含む)

J.Stone J.Stone

2017年公開のスターウォーズ最新作、スターウォーズ/最後のジェダイ。
突如フォースに覚醒した謎多き主人公レイと、スカイウォーカーの血を引くカイロ・レンとの行方、マスターとなったルークが何故隠居生活を送っているかなど…
エピソード7で謎に包まれた部分に踏み込んでいく今作。今回はその感想と考察を書いていこう。

滅茶苦茶面白い!超展開の連続!(ネタバレ含む)

※ご覧になっていない方は、ご視聴後に閲覧する事をお勧めします。

まず結論から行こう…。

滅茶苦茶面白い!

前作エピソード7は正直な話、エピソード4の焼きまわしに過ぎず、まあ想像通りの展開という感じで正直面白くなかった。
故に私はあまり期待していなかったのだが……このエピソード8、めっちゃ面白くて拍手したくなった。

冒頭から面白さMAX

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まず、この映画が面白いと直感したのはモノローグから既に始まっていた。
前回から今回までの間を、あっさりとモノローグで終わらせた事。
行間をいきなり客に読ませ、激動の部分からスタートさせるという開始で、この映画が間違いなく面白い事は見て取れた。

前作エピソード7は、正直色々過去から現在までの流れやら、キャラクターの説明が消化不良感があり、
何年たっても全然話の進まない少年漫画の悪いパターンを全部やったような感じで終わりを迎えてしまった。

だが今回はとにかく前回語られなかった部分を1本で全部語っているほどのボリューム。
そしてハイスピードで展開し、次は何が起こるの!?という期待感を常にキープ。
まるで、エピソード5と6を1本にしたかのような…そんな映画に仕上がっていた。

行間を読ませると冒頭で述べたが、今作は切るところはしっかり切り捨てて客が想像で補完する部分…想像領域を作っているのが好感を持てた。
というか、映画ってそういうものだ。
過去作のスターウォーズも話が飛び飛びで、いきなり20年経過するなんてザラだったのだから、正直当たり前のやり方。

監督が、器用貧乏過ぎてなんの特徴も出せないJ.J.エイブラムスから、若さ溢れるエネルギッシュなライアン・ジョンソンに変わったことで、
アクション映画としての大切なノリと勢いがしっかり生かされていて、終始退屈する事は無かった。
前作で期待外れだった人、安心しよう。
このエピソード8はまぎれもなく名作である!

ぶち壊す勇気

スターウォーズは1970年代に公開されて以後、続編や多くのアンソロジーを作り出し、
今や世界で知らない人はいない映画の代名詞となった。

しかし、そういった映画につき纏うのは過去の亡霊である。
多くの続編映画がその亡霊にとらわれ、脱することが出来ずに退屈な映画を量産していった。

映画とは、新しい体験を与えるものである。

故に、ただ過去をなぞっているだけの映画など、一部の慎重なファンしか求めていない。
客は新しい世界を観たいがために劇場に足を運ぶのだ。

スターウォーズ8は、過去に作り上げてきた遺産をとにかく壊していく映画でもあった。
この影響でエピソード8は賛否両論の嵐であるという。
しかし、これは映画であり、新体験を与えるエンターテイメントである。
夢いっぱいの創造はファンがそれぞれ脳内で作っていればいい、映画は脳内お花畑を再現する場所ではないのだ。

ネタバレを含むが、冒頭でアクバー提督含む、旧三部作の名だたる戦士たちが退場する。
そして、かつてルークを治療したあの医療船や、デススターを破壊した歴代の艦隊が、成すすべなく破壊されていく。
かつてプラモデルでスターウォーズの船を作った年配の世代はさぞ辛いシーンだっただろう。

また冒頭で、カイロ・レンは自らの亡霊である仮面を壊す。
このシーンからは、制作陣たちによるダースベイダーとの決別を感じ取れる。
もうダースベイダーも歴代の戦士もいらん!と。ジジイ引っ込めと!(笑)

しかし、逆にとればこの冒頭からは
「ここから先は俺たちの時代だ!」
と言わんばかりのあふれ出るエネルギーと決意を感じさせるシーンにもなっていたのだ。

そう、スターウォーズとは若者が夢や決意を抱ける映画であったはずだ。
別に小奇麗な映画でもないし、年食った人が安心して観られるコタツ映画ではない。
エピソード8では、再び若者の手に返ってくる映画なのだ。

このぶち壊して新たな時代を作った監督や製作陣の勇気に敬意を称したい。

壊す!壊す!また壊す!…そして作り変える!
スターウォーズに若さが帰ってきた感じがした。そんな映画であった。

最後のジェダイの意味するところ

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エピソード8で特に気になったのはフォースの描き方。
過去作ではフォースは皆の周りにあると言いながらも、結局は選ばれし存在しか使う事ができなかった。

しかし、今作でレイの正体が判明するように、フォースはただの自然の一部でしかない事が再確認された。
ネタバレだが、レイはほぼ独学のジェダイであり、何の変哲もない一般人であることが判明する。
そして誰でもジェダイになれてしまう時代である事が見て取れる。
この誰にでもあるジェダイ、この誰にでもあるフォースは、まさに現代のテーマとしてぴったりともいえよう。

旧来の戦士が教え、伝承であったならば、
新時代の戦士たちは勝手に学んで勝手に生かす。

現代では、学校で学ばずともインターネットを駆使すればだれでも勉強が出来てしまう時代である。
かつて専門職であったはずの職業も、いまや独学で学び仕事に出来てしまう。
先生より頭の良い生徒、先生よりパソコンを扱える生徒、ベテランが苦労して得た知識をたった数か月で習得できる若手……。
小さいころから当たり前のようにテクノロジーに触れ、ネットを駆使した子供に、大人が簡単に負ける時代…それが現代である。

この流れはスターウォーズの世界でも描かれ、もはや特別などなくなっていく世界が今後は描かれていくのであろう。

最後のジェダイの意味するところ…。それは、
師から弟子へと受け継がれたジェダイが終わるという意味である。
新時代の戦士たちに、もはや特定の師は必要ではないのである。

スターウォーズ/最後のジェダイ、超面白い!

改めて述べるが、今作は非常に面白い!

今作はとにかく超展開の嵐なので、戦いもどんどん加速する。
戦い、戦い、また戦い!!
ウォーズという名にふさわしいほどドンパチを繰り返す。

確かにストーリーは粗削りだが、旧三部作だって正直荒いじゃないか。
むしろその荒さと汚さと、急展開みたいなのが面白さだったじゃないか。
逆にストーリーとか世界とか綺麗にしすぎたから新三部とか7とか微妙だったじゃないか。
荒くて良いんだよ!若さが出てる映画がスターウォーズだったんだから。

もう一度言う。
スターウォーズってのは若者の映画なんだよ!これが正しいんだよ!

というわけで内容もちょっと突っ込もう。
アクションも文句なし!
セイバー戦から棒術から、ガンファイトまで複数の場面で戦いが同時進行する。

そしてオンボロの戦闘機で撃ちまくる!
コクピットに穴空いちゃったり…これは笑った。
フィンもポー・ダメロンも終始暴れ回る!
この空回りっぷりが良い!
それいらなくね?みたいなことをノリと勢いでやっちゃうのが若さなんだよ。

そしてなんとレイア姫は宙を飛ぶ!フォース万能説!
確かに、冷静に何度も観ていくとやりすぎ感は否めないが、
いいんだよ、ガンダムでいうミノフスキー粒子みたいなモン…ご都合設定なんだからいいんだよ!
まあスカイウォーカー家の超人っぷりが再確認できる内容でもあった。

そして、圧倒的不利な状況からどう脱するか…ワクワク感が止まらない!

しかし、過去の様々なスターウォーズ史をぶち壊す今作は、全世界賛否両論の嵐。
確かにわかる。
そもそもエピソード7の時点でハン・ソロは死んでしまい、ファンは嘆く。
そして今回でも同様に思い出の過去キャラクターがどんどん散っていく。世界は激変する。ファンは嘆きまくる。

また、旧三部作に繋がる”決定された未来”を持つ新三部作は、そもそもそうならざるを得ないから…という事であながち納得するしかなかった。
しかし、今回は完全に新しい未来を描く続編であるし、歴史的な名作シリーズな為、当然これら賛否は起こって当然である。
だが、今まで通りの展開をするならば旧6作品を見返せばいいわけで、正直別にスターウォーズなんかもう作る必要ないというのもまた事実。
それを批判覚悟でぶち壊したスタッフには改めて賞賛を送りたい。

・スターウォーズ老人会なんざもうまっぴらだ!
・想像通りの結末なんざ見たくない!
・ルーカススターウォーズはもう終わったんだから勝手にやれ!

こんな方は是非見てほしい!!

過去の亡霊をぶち壊していくスターウォーズ、とくとご覧あれ!

出典:Star Wars/Lucasfilm

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公開年数Array
上映時間Array
前後作Array

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コメント/情報提供
  1. 匿名 より:

    ちょっと違うな

  2. 匿名 より:

    EP7もEP8も別の方向でスカスカでしたけど見ててなにも感じないのは流石にスター・ウォーズファンとしていかがなものかと。

  3. ルーカススターウォーズ万歳 より:

    というより7のふざけた設定のせいで8が難儀している様に見受けられますね。フォースについては色々なシーンでのインフレで文句を言われてもおかしくないですが、8は7の穴を頑張ってカバーしたと思いますよ。

  4. I can do this I can do this より:

    内容にとても共感します。
    ジェダイもシスも無くなり
    新しい世界を作ろうとカイロ・レンがレイに
    語るシーンが物語っていました。
    偉大なマスター・ヨーダがルークに語ったように。

    一方でカイロ・レンがファルコンが登場すると
    目の敵のように攻撃し、
    ルークが登場するや「ありったけの火力」で
    執着的に攻撃させるシーンから、
    偉大なるレガシースターウォーズへの
    畏怖や敬意のような感情を製作陣が
    それらのシーンを通して表現しているように
    感じました。

    ルークとレイアの再開のシーン、
    ホルスの捨て身の行動、
    涙がどうしても出てしまうシーン

    紆余曲折の後、後半となると即座に、
    まずはキャノン破壊、という
    前向きな作戦を立てたフィンの成長ぶり

    まだまだ印象的なシーンが沢山ありますが、
    誰がなんと言おうと、
    8は最高に理屈抜きで面白かったです。

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