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【ブレードランナー】SFの歴史を塗り替えた問題作!サイバーパンクの金字塔

J.Stone J.Stone

モシナラ映画レビュー、今回は「ブレードランナー」を紹介。 SFファンの間でカルト的人気を博し、今では、サイバーパンク・SF映画の金字塔として君臨。 公開された80年代以後のSF作品やそれ以外の作品にも多大な影響を与え、 今尚、ほとんどの作品の世界観を支配してしまうほど。その魅力、影響力などを語っていきます。

モシナラ映画レビュー!(ぱんぱかぱーん♪

SFファンの間でカルト的人気を博し、今では、サイバーパンク・SF映画の金字塔として君臨。
公開された80年代以後のSF作品やそれ以外の作品にも多大な影響を与え、
今尚、ほとんどの作品の世界観を支配してしまうほどの魅力、影響力を持つ映画―
そんな映画を取り上げます!というわけで…

今回紹介する映画はコチラ!!

『ブレードランナー』
原作はフィリップ・K・ディックの小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」。
原作者は制作中の映像に大変満足したと言われるが、この作品を見ずして亡くなってしまう。
公開当時は、同時期にスピルバーグ監督作品でかの有名な「E.T」が公開されており、商業的には満足と行った結果ではなかった。
また、スターウォーズの主演俳優の一人、ハリソン・フォードを起用したことで、ポップなSF映画のイメージが先行してしまったためか、
イメージのギャップと、難解な作品であるとして敬遠されてしまうことになった。

だが、SFファンの間でカルト的人気を博し、
今では、サイバーパンク・SF映画の金字塔として君臨。
公開された80年代以後のSF作品やそれ以外の作品にも多大な影響を与え、
今尚、ほとんどの作品の世界観を支配してしまうほど。
80年代以後のSF的世界観は「マッドマックスか?」、「ブレードランナーか?」と言っても過言でないぐらいに二極化するほど。
いまだに世界の映画、コミック、小説などの創作物はこの呪縛、影響から逃れられていないのが現状。
それぐらい強烈で斬新な作品がブレードランナーである。

あらすじと概要

酸性雨の降り注ぐような…退廃的だが文明の残る2019年のロサンゼルスを舞台に、
人間に背いたアンドロイドを破壊する”ブレードランナー”のリック・デッカードを主人公として、物語は進行していく。
脱走した6人のアンドロイドを追い、倒していく中で、デッカードは葛藤する。

人と同じ知能を得たアンドロイドと、人間の境は一体どこにあるのか?
人間とは、機械とは、感情とは、愛とは、怒りとは…一体なんなのか?特別なのか?
AIが現実のものとして確立され始めた現代社会での疑問を、一早く映像作品として確立した―
それが、ブレードランナーである。

探偵モノ、西部劇、SF、サイバーパンクを見事に融合し、
レーザーや宇宙人など、冒険活劇的であったSF作品に一石を投じ、
渋く、暗く、沈んだ、陰鬱な世界観と映像美で、大人のSF映画として十分な出来に仕上がった。

カルト的人気から次第に影響力を拡大し、
凝り性の監督であるリドリー・スコットは、本作品を何度もリマスター、編集を繰り返しつづけた。
その結果、ブレードランナーという単体作品でありながらも、多くのバージョンを生み出してしまうことになる。
劇場公開版、完全版、ディレクターズ・カット、ファイナルカット…と数多い。
ファイナルカットに至るまで、追加シーンが多く入り、劇場公開版とは解釈が違った作品になっているのも特徴。
とりあえず今回は、ファイナルカットをメインに話を進めていくことにする。

中学生には早すぎたブレードランナー

スターウォーズや、SF映画、SF小説が大好きだった私は、
毎週録画していたTVのロードショーでブレードランナーに出会う。

当時思った感想をはっきり言おう。
「意味が分からん(笑)」

確かに映像表現には圧倒された。
空を飛ぶ車、未来的な高層ビル、夢をぶっ壊されたような未来世界…
特に街並みがすごかった。
スラムのように狭く、密度の多い都市構造で親近感を覚えたりもした。
街並み自体は日本的なのに香港のようにも見える、だがここはアメリカ。
ただ思ったのは、ココは絶対ロサンゼルスではないということ。

「西海岸臭が全くしねぇんだもん…」

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出典:https://jp.pinterest.com/neilogism/blade-runner/

だが一方で、ハリウッド色に染まりすぎていた当時の私には、
多くを語らないストーリー構造がまだまだ早すぎた。
最も、今なら映画とはこういうモノだ!というのはわかるのだが、
唯々、映像表現に圧倒されて終わってしまった。

スターウォーズのがやっぱ面白い。
まあ”面白い”のは断然こっちなのは、今でも間違いないと思うが、
この映画のファンとなっていくきっかけは、後になって出てくるのだった。

SF映画って全部ブレードランナーじゃないか!!

相変わらず映画を見まくっていた中学生の私は、3年生になり受験シーズン真っ盛り。
それでも映画を見続ける、自殺行為をしている夏の私に、一本の映画が衝撃を与える。

『Ghost in the Shell/攻殻機動隊』

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出典:http://www.indiewire.com/2015/09/watch-detailed-and-in-depth-video-essay-explores-identity-and-space-in-ghost-in-the-shell-259384/

かの有名な押井守が、95年に劇場化したアニメ映画作品。
中学生当時、映画「マトリックス」が大ヒットし、
そのベースになった映画だと認知はしていたが、まだ見ていなかった攻殻機動隊。
それを見ていた私は、ミリタリーオタク精神もあってか、完全にはまってしまう。

だが、見終わってみると、あることに気づく。
「ブレードランナーと構造的には近いんじゃないか?」

多くを語らないストーリー、世界観を多く見せて奥行きを広げる手法、そして、香港なのか日本なのかわからない街並み…
人間とサイボーグ、アンドロイドという境界はなんなのか?という似たようなテーマ。
そしてひたすらに渋い。
子どもなんかみるな!と言わんばかりに、専門用語と引用セリフで埋め尽くされた構成。

「ブレードランナーって実は相当すごいんじゃね?」

私の中で確実に、ブレードランナー熱が上昇していった。

影響下にある作品数知れず

その後も多くの映像作品を見ていった私は、いかにブレードランナーが影響力を持っているかをつくづく思い知らされるのだった。

マクロスプラスやAKIRA、スナッチャーの街並みや小道具、メタルギアソリッド2の物語…等々、
リアルタイムの世代でないからこそ、それを痛感したのだった。

そして暫く経った後、私はすべてのバージョンをレンタルし、視聴した。
ココで完全にはまった。
何か使えそうな場面があるたびに

「2つで十分ですよ!」

と言う、完全に映画に乗っ取られた状態へとなった。
こうなってしまってはもう後戻りできない。
いや、別に悪い影響ではないのだが、
とにかく私もブレードランナーフリークスの一員となり、ポップなSF映画へと戻れなくなった。
夢いっぱいのSF世界なんかじゃ満足できない、歪んだSFオタクの出来上がりである。

そして今、私は毎年最低2回はDVDを取り出し、ブレードランナーの世界に浸る。

また暴走してしまったが、とにかく世界観が最高!
後にも先にもこれ以上、圧倒される未来世界はないかもしれないと思える映像が広がっている。

あと、デッカードの持つ銃がカッコいい!
デッカードブラスターという架空のリボルバーなのだが、渋い!カッコいい!
これがもしレーザー銃だったら、たぶんここまでファンは生まれなかっただろうという、
渋さを演出する大切な小道具として成り立っている。

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映像を引き立てる音楽も最高。
サウンドトラックはヴァンゲリスが担当しており、
こちらも後の映画やアニメ、ゲームの音楽に影響を与えています。

それにしても、ヒロインのレイチェルって美人なんだが…
Led Zeppelinのロバート・プラントに見えなくもないか?
…いや、私だけか。

ブレードランナーを楽しむコツ

さて、難解作品だの取っつき辛いだの言われている本作品だが、
ではどうやって楽しめばいいのか?

1.ストーリーは理解しようとするな

ストーリーを理解しようとしても、最初は頭に疑問符が付くことになるだろうし、
見てて疲れてしまうと思うので、とりあえず適当に見ておけばいいと思う。
スターウォーズで言っているセリフがある、
「考えるな、感じろ」って。
まさにこれにつきる。理解しようとするのは、2回目からじっくり見る時でいいと思う。
そして、それを始める時…アナタはドツボにハマっていく…。

2.背景の漢字を読む

日本なのか香港なのか分からない世界…と前に説明したと思うが、
それもそのはず、街並み…背景に感じが多く書かれている。
意味が分かんなーい、という人はとりあえずその感じを読んで笑おう。
西洋人の間違ったアジア観を荒捜しして楽しむのも手だ。

3.ハリソン・フォードのカッコ良さだけを追え!

とりあえずわからなくても、主演のハリソン・フォードはカッコいいので、
ひたすらアクションを眺めるという手だ。

4.そのほか

ブレードランナーは非常にセリフが少ないので、セリフの数を数えても面白いだろうし、
アニメとかがすきなひとは、影響元を探しても面白いかもしれない。
とりあえず、感じろ。うん、それしかない。

とりあえず楽しめた人は?

とりあえず最初見て、楽しめた人は次何をすればいいか?
まず全バージョンを見るべし。
そのあとは考察サイトを見てもう一回みるべし。
そしてあとは1か月に1回見るべし!
100回見るべし!
わかったか!とにかく見るんだよおおお!!(うるさい

ブレードランナーは深い!最高!

人間と機械の境は何なのか?
そしてデッカードとはいったい何者なのか?

多くの考察で今なお、ファンを虜にする映画は数少ない。
今回はそんな、カルト的人気を誇る「ブレードランナー」を紹介してみました。

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出典:http://hotakasugi-jp.com/2016/10/08/blade-runnner-2049-vr-oculus/

また、2017年には「ブレードランナー2049」という続編が公開されるようです。(公開予定)

監督はカナダの期待の星「ドゥニ・ヴィルヌーヴ」、主演は同じくカナダ人でドライヴなどでおなじみの「ライアン・ゴズリング」。
優秀な2人ですが、あまりにも強大な影響力を持つ前作を超えることができるのかはわかりません。
ファンは期待と不安に駆られていますが、いったいどんな作品になるのでしょうか。

マッドマックス~怒りのデスロード~の成功例もありますから、どうなるかはわかりませんが、
制作人も相当のプレッシャーであるのは間違いないですし、観客やファンの期待もとにかく大きい企画。
成功させたら監督は巨匠入り間違いなし、ゴズリングも更なるスターになるのは間違いないかもしれません。
ぜひ、成功させてほしいです。

また、ウィッチャーシリーズなどを開発しているポーランドのゲーム会社、CD Project REDの新作、
「サイバーパンク2077」というゲームも今後発売されます。
ブレードランナーライクのサイバーパンク作品が今後ますます盛り上がってくるでしょう。

というわけで、まだ見たことない人は、
続編が来る前に、一度観てみてはいかがでしょうか?

とりあえずファイナルカットを見ておけばいいと思います。

最高の世界を体験させてくれる映画です。
オススメ!!

ツタヤ

ブレードランナーの詳しい解説はコチラ

邦題・英題ブレードランナー
評価点数★★★★★
監督リドリー・スコット
ジャンルSF・サイバーパンク
公開年数1982
上映時間117分
前後作次作:ブレードランナー2049 (2018年公開予定)
受賞歴1983年度アカデミー賞 - 視覚効果賞・美術賞ノミネート、1983年度ゴールデングローブ賞 - 作曲賞ノミネート…等

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コメント/情報提供
  1. 匿名 より:

    この映画でのハリソンは逃げてばかり。
    カッコイイとこ一つもなし。
    ルドガーハウアーのカッコよさを追うべきだ

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