演技力が半端ないハリウッド映画俳優・ベスト10
今回は映画ネタです。勝手に演技力ランキングということで、演技力のある映画俳優はこの人だ!というランキングを元に、オススメ映画を紹介していきます。
演技力は映画のミソ
映画「マニシスト」の演技、CGかと思ったらガチ痩せしてたと聞き驚愕した……筆者です。
※クリスチャン・ベール主演のスリラー映画。詳しく知りたい方はggってね!(ショッキングなので注意)
今回は、久々の映画ネタです。
映画俳優は数あれど、演技力ものずば抜けた俳優は中々おりません。
しかも演技力も多種多様、向き不向き、趣味嗜好……色々あります。
そこで今回は、モシナラが選ぶ「演技力が半端ない」と思う映画俳優をベスト10でピックアップ!
更に、最も注目するタイトルをご紹介していきます。
尚、演技力基準は筆者の独断と偏見で選んでおります。その辺りはご理解ください。(o*。_。)o
演技力の半端ないと思う映画俳優ベスト10
映画が誕生してはや100年、今に至るまでに俳優は五万と存在しております。
演技力の化物クラスなど100人の枠にでも収めるのが難しいのに、更に10人に収めるというのはこれまたおこがましい。
ただし、今回は読み物と割り切って悩みに悩んで絞り込むことに。
ちなみに、ベスト10とありますが、ハッキリ言って全員凄いです。文句などありません。
なので順番は好み順だと思ってください。
1. ロバート・デ=ニーロ
出典:https://www.pinterest.co.uk/
筆者イチオシ俳優であり、名俳優でもあるデニーロ。
ハッキリ言えば、私はこの世代ではないのだが、一目見て惚れた。
ギャング映画からハートフルなドラマ映画まで、その演じ分けは正にカメレオン。
彼が演じればどんな役もリアルに仕上がってしまいます。
その演技力は、映画化を嫌った原作者やモデルとなった人まで黙らせるほど。
映画「カジノ」では、映画化に猛反対していたモデルとなった人物に「デニーロがあなたを演じる」と伝えただけで大喜びして手のひらを返したほど。
役作りに対して非常にストイックであり、「アンタッチャブル」では髪を剃り、「タクシードライバー」では実際に運転手として働き、「ゴッドファーザー」ではイタリアに暮らしてイタリア語を取得したほど。
正に映画俳優が目指す鏡ともいえる存在で、還暦を過ぎた今尚現役で活躍中です。
オススメの映画タイトル
若きヴィト・コルレオーネの血気盛んだがどっしり構えた骨太なイメージをしっかり表現しています。
ボスに上り詰めていくまでのギラギラ感と色気が半端ない!
精神を病んだ退役軍人が、歪んだ社会に揉まれながら狂気に走る様を見ごとに演じています。
鏡の前で”You talking to me?”と連呼するシーンは、だれもが一度は真似するシーンです。
1人のギャングの一生を、青年期、老年期と演じ分けています。
哀愁漂うデニーロの演技が最高に沁みます。
2. アル・パチーノ
筆者イチオシ俳優その2。
ギャング映画で頭角を現しただけあって、代表作には犯罪者を演じたものが多い。
組織の親玉などの役を得意とする一方で、落ちぶれた役もうまい。
その証拠に、「哀しみの街かど」でジャンキーを演じ、「ゴッドファーザー」では好青年からギャングのボスに変貌する様を表現しきったかと思えば、「フェイク」では落ちぶれギャングになっていたりと役のアップダウンが非常に激しい。
基本的に二面性があったり、豹変していく様を明確に表現するのがうまい。
「ゴッドファーザー」、「セイントオブウーマン」、「セルピコ」、「カリートへの道」、「ヒート」など代表作は数多い。
オススメの映画タイトル
最初から最後まで野心と熱気に溢れたギャングを演じている。
ラストシーンの全身の血が沸騰するような熱い激闘シーンは正に漢の代名詞だろう。
実話をベースに作られた映画。
同性愛者の無計画で無謀な銀行強盗という、これまた癖のある人物を演じている。
しかも恋人の適合手術費用を手に入れるためという正義感があり、若気の至りなども含めてその辺りの複雑性を表現している。
ゴッドファーザーと言い、セルピコと言い、複雑な内面を表現するのが非常にうまい。
尚、この主役に抜擢された理由が「犯人に顔が似ていたから」というだけなのが、これまた凄い理由だ。
3. スティーブ・マックイーン
出典:imdb.com
筆者が最も敬愛する映画俳優。
「ブリット」、「大脱走」、「荒野の七人」を見た瞬間惚れた。
渋い中にある燃え滾るギラギラ感が半端ない!これで惚れないわけがない!
文章で伝えないといけないのに言葉で表現できない魅力が詰まってる。そんな俳優。
1つ1つの動作が全てにおいてかっこよく痺れる。憧れる。
スター性炸裂の名優中の名優だろう。
なんといっても、多くを語らない演技の先駆者的存在ではないだろうか。
本来長かったはずのセリフを端的にまとめて表現するといった事は恐らくマックイーン以前はなかったはずだ。
しかし、この演技法によって映画の画をより注視するようになり、動作や細かい表情を見せやすくなった。
おまけにアクションが映え、1つ1つの動作が全てにおいてかっこよく痺れる。憧れる。
スター性炸裂の名優中の名優だろう。
オススメの映画タイトル
パッケージのカッコよさで痺れて見てしまった。ね?かっこいいよね?
ひたすらに渋い!ハードボイルドな刑事モノ・カーアクションの原型となった作品でもある。
4. ダスティン・ホフマン
問答無用の演技派俳優といえばこの方。
変幻自在のカメレオン俳優でもあり、全てが別人格。
主演だろうが脇役だろうが、出演していることすら忘れるほど作品に没入するのが魅力。
そのおかげか、映画オタクでなければエンドロールでようやくホフマンだったと気付くレベル。
役作りの為に徹底的なリサーチを行うことで知られ、その没頭具合は共演者が絶賛するほど。
オススメの映画タイトル
文句なしの名作であるレインマンでは、サヴァン症候群の発達障害者を演じ切っている。
こちらも徹底的な役作りのための調査によって、あらゆる言動を模倣しきっている。
5. ジャック・ニコルソン
「シャイニング」の顔の人で有名。
癖のある人物ほど良さが出る俳優で、基本的にはアウトローであったり、アクのあるボスであったりといった役。
しかも大抵の出演作で主役を食っているので、その存在感は抜群。
アカデミー賞ノミネート数が最多という文句なしの演技派俳優である。
但し、近年は映画への情熱を失って、引退宣言までしているようだ。
「カッコーの巣の上で」、「イージーライダー」、「シャイニング」、「ア・フュー・グッドメン」、「最高の人生の見つけ方」など出演作は多数。
オススメの映画タイトル
社会不適合者のアウトローを演じている。
軽犯罪でムショ送りになりそうなところを狂人のふりをして避けた主人公が、精神病院に入れられたことから物語はスタート。
その自由奔放な行動が、抑制されつつあった組織に変革をもたらすのだが…。
アメリカンニューシネマの代表作で、抑圧に歯向かうエネルギッシュさを非常に引き立てている。
6. マーロン・ブランド
現代の映画演技の基礎を作った名優。
ギャラは高い、カンペなしで演技ができない、平気で遅刻するなど問題児らしいが、演技力だけは文句なしに抜群という正に天才。
それまで当たり前だった舞台劇的な大げさな演技法を否定し、リアル重視の小声でしゃべる、微細な表情しか見せないといった演技法はブランドによって確立された。
またメソッド演技法を確立した人でもあり、当時の映画の常識を根本から覆した。
革ジャン、ジーンズ、Tシャツといったロック系ファッションの走りでもあり、ロック好きから見ても評価が高い。
現代映画技法の父と言える存在であり、正に彼の代表作「ゴッドファーザー」の名に相応しい功績と言える。
「ゴッドファーザー」以外には「スーパーマン」、「地獄の黙示録」、「ドンファン」、「波止場」などが代表作。
オススメの映画タイトル
文句なしの名作であり、厳格だが家庭思いというマフィアの親玉の二面性を演じ切っている。
しかも出演当時、年齢的にヴィト・コルレオーネは年上だが、若さを完全に捨てたような風貌はまさか演技で作ったとは思うまい。
恐らく、マーロン・ブランド以外がヴィトを演じていた場合、ここまで名作にならなかっただろう。
7. 松田優作
日本にもこんな凄い俳優がいたのか…と、素直に思えた俳優の1人。
正直、リアルタイムの世代ではないし、ここ最近まで注目したことはなかったが、出演作を見てみると怪優っぷりが伺えた。
狂気と哀愁の狭間にいるかのような演技力は圧倒的で、見終わった後、謎のギラギラ感に取りつかれる。
「ブラック・レイン」、「野獣死すべし」、「太陽にほえろ!」などが代表作。
オススメの映画タイトル
ガンに侵され余命僅かなのを隠して出演したハリウッドデビュー作。そして遺作。
最後の火花を散らすかのような、今にも血管がブチ切れそうなエネルギッシュと狂気で満ち溢れた演技が終始続く。
ハリウッドの名優たちを完全に食っており、初見では言葉すら失う圧巻の一言。まさに、なんじゃこりゃああ!である。
筆者は見終わった後、1週間ぐらい一人で松田優作ごっこしていたほど存在感に飲まれた。
洋画界で片っ端から名優を食うほどの大活躍を一目見たかった。
8. ケビン・コスナー
出演作はヒットするというヒットメーカーでもあり、自ら監督まで手掛ける映画人。
正義感溢れるキャラクターから、裏のある主人公までその幅は広く、常にどこか哀愁と親しみがある。
「アンタッチャブル」、「ダンス・ウィズ・ウルブズ」、「パーフェクト・ワールド」、「JFK」、「ボディガード」など代表作は多い。
オススメの映画タイトル
インディアン部族をテーマにした異色の西部劇。
南北戦争時代の英雄が、インディアン文化に惹かれていく様を描く。
9. ブラッド・ピット
演技派だがアクションもこなし、ヒューマンドラマからバトル物まで幅広く出演する。
容姿、演技、アクションと揃いに揃っている上に、近年は制作にまで関わる多彩っぷり。
90年代映画の大スターだったのは間違いない。
スター性が先行しがちだが、「リバー・ランズ・スルー・イット」や「デビル」といった人間味をじっくり描いたような作品ほど映える。
特に90年代前期までの作品では、そういった演技が堪能できる。逆に最近はアクション物が多いので勿体ない気もしているが。
「セブン」、「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」、「トロイ」、「イングロリアス・バスターズ」、「リバー・ランズ・スルー・イット」など出演作はとにかく多い。
オススメの映画タイトル
暴力性から人間性を取り戻すというカルト映画で、サブリミナルを手法として取り入れた作品。
難解なテーマ性の中で狂気的なキャラクターを演じており、このクレイジーっぷりから最高の悪役と言われるほどに。
万人にはオススメできないが、普通の映画に見飽きたら必見。
10. ジョニー・デップ
癖のある人物ほど引き立つアクの強い俳優であり、今やトップスターの1人でもある。
歳を取るたびに変人になっていくのは出演作のせいなのか、それとも…。
故に、万人が理解できないようなマニアックな作品に好んで出演するなど、映画リスペクトが強い。
特に「エド・ウッド」では、理解不能なZ級映画の奇才エド・ウッドを演じており、本人も好きであるとしていることから思い入れは相当。
ヘレナ・ボナム=カーターとの共演が多いので、鬼才コンビとして映画を盛り立ててることが多い。(彼女もまた非常にアクの強い女優である)
また、ティム・バートン作品に多く出演している。
「パイレーツオブカリビアン」の様な冒険モノから、「パブリックエネミーズ」、「フェイク」、「チャーリーとチョコレート工場」など代表作も癖のあるものが多い。
実は元々俳優ではなく、ミュージシャンである。
オススメの映画タイトル
時代性を考慮して、あえてモノクロで撮影された映画。
Z級映画の巨匠の半生を描いており、コミカル且つ映画の歴史の一面を見られる歴史映画としての側面も持つ。
とにかく色々ぶっ飛んでいるというか、マイペースというか、そんなアホな…という人物像に説得力を持たせた功績は大きい。
その他候補
TOP20を作ったときの候補です。
正直ランクインしてもいいのですが、悩みに悩んだ結果上記に絞りました。
ダニエル・デイ=ルイス
オスカーを何度も獲得して居ながら、靴職人になりたいからと俳優をやめて転職してしまうほどの変わり者。
俳優というスター職に固執しないのにもかかわらず、演技では毎回主役を食うほどの活躍で、正に天才。
ちなみに何度も引退と復帰を繰り返しているようだ。
「リンカーン」や、主役を完全に食った「ギャング・オブ・ニューヨーク」は必見。
ちなみに、後者映画にはディカプリオとリアム・ニーソンといった実力派揃いなのだが……。
レオナルド・ディカプリオ
ラブロマンスからギャングモノまで振り幅は相当に広い。
「ウルフ・オブ・ウォールストリート」の狂いに狂った演技は必見モノ。
キアヌ・リーブス
常にどこか哀愁とアジア的親しみやすさのある不思議な俳優。
悲しげで暗いオーラを纏っている感じが個性的。
「コンスタンティン」や「ディアボロス」など少々コアな映画が映える。
トニー・レオン
現代でアジアNo.1だと思う俳優の1人。
演技の幅は広く、演じ分けが巧みで繊細。
「インファナル・アフェア」は最も評価される代表作だろう。
エドワード・ノートン
多重人格などの複数の面を同時並行で演じるのを得意とする。
その豹変具合は病的であり、口を開けて唖然とするほどのめり込む。
「ファイトクラブ」の主人公として有名。
ハーヴェイ・カイテル
脇役が多いイメージだが、チンピラから親分肌まで様々を演じ分ける。
だが常にどこかにある渋さも魅力の1つといえる。
「レザボアドッグス」の主役としても有名。
トム・ハンクス
セリフが絶妙で心地よい。一目でトム・ハンクスだとわかる間で個性を際立たせている。
演技の幅も半端なく、演じられない役は恐らくないのではないか。
「フォレストガンプ」は彼の知性とは真逆の難しい役だが見事に演じ切っている。
ゲイリー・オールドマン
狂気っぷりを発揮したら誰もがチビる怪俳。
一見大げさそうな中に、いくつもの微細なバックボーンが束ねられているのを感じる演技が魅力。
「レオン」や「シド・アンド・ナンシー」は特に代表作として取り上げられる。
デンゼル・ワシントン
知的で意志の強い、セリフでの演技が特に映える。
デンゼルが画面にいると何故かキリッと締まる圧倒的な存在感を出す。
「クリムゾン・タイド」はそんなセリフで画面を支配させる名作の1つだろう。
ジェイミー・フォックス
アフリカ系でカメレオン俳優といったらジェイミーではなかろうか。
「Ray」でのレイ・チャールズの魂が憑依したような表現は別格。
フォレスト・ウィテカー
主役から脇役まで幅広くこなす一方で、内面の深い人物を演じるのに長ける。
「バード」では天才チャーリー・パーカーの心の闇と微細な表情を演じ切り、名作に仕上げている。
クリストファー・ウォーケン
そのイメージから悪役に抜擢されることが多い印象だが、実際は繊細な人物の演じ分けが非常に上手。
「ディアハンター」はその繊細さと人間性が破壊されていくことを表現した名作である。
ラッセル・クロウ
常にボロボロな役が多い印象だが、追い詰められた者の演技が特にうまい。
「グラディエーター」「ビューティフル・マインド」などが特に顕著だろう。
ジェイク・ジレンホール
カメレオン俳優の1人で、真の姿が分からないほど全くの別人になり切る。
軍人、警官、浮気男など様々だが、気弱な演技ほど特に力を発揮する。
「ジャーヘッド」「ゾディアック」などが有名。
エディ・レッドメイン
若手俳優で今後映画史に名を刻むであろう俳優の最有力候補は彼だろう。
役を選ばず、むしろハンデを負った難しい役ほど力を発揮する。今後が非常に楽しみだ。
「博士と彼女のセオリー」「リリーのすべて」など常人では分かりえないはずの人物の世界にリアリティを持たせている。
まとめ
私の思うベストオブはこんな感じになりましたので、皆さんも一度ご覧あれ。
演技力の良しあしは底なし沼。
チャップリン、ハンフリー・ボガード、ジョン・ウェイン、ポール・ニューマン、レッドフォード…と名優と共に映画は発展しました。
正直制約を設けないと書ききれませんが、映画史100年…上記以外にも多数の演技派俳優は多数存在します。
皆さんにとっての演技派俳優は誰ですか?
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