【Level4】クォータービューのマップタイルの描き方【ドット絵講座】

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今回はクォータービューのマップ作りに挑戦していきたいと思います。ただ、クォータービューは描くのが難しいのでまずは初歩から始めてドット絵で表現できるようにしておきましょう。

クォータービューのマップ制作に挑戦しよう

さて、前回は見下ろし視点で作るマップタイル作りの練習講座でしたが、今回は更に難易度を上げてクォータービュー視点でのマップタイル制作を練習していきましょう。

前回・前々回の講座はコチラ

クォータービュー

クォータービューとは立体描写、2点透視的に描かれるゲームの描画方法で、斜め上から見下ろしたような立体感のある見た目が特徴です。この視点最大のメリットは、奥行き感が抜群に表現できるので、よりリアル…3Dっぽい雰囲気を持たせることができます。反面、対象を2点透視的な視点で3面描かなければいけないことから、難易度はかなり高くなります。
クォータービューはRPGはもちろん、SRPGやSLGなどタクティカル系のゲームに用いられる事が多く、SFC時代のゲームであったり、インディゲームのタクティクス系ゲームでは多く見かける手法です。


出典:https://twitter.com/ryo620org/status/1004011557842382848

まずは基礎から練習しよう

このクォータービューは今まで行ってきた講座がこなせていないと非常に難しく感じるでしょう。
何故なら、描く面が1面増えるからです。したがって、上記の画像のような3面立体をドット絵で描けるようにしておいてください。
横スクロールや見下ろし視点は立体感を出してはいるものの、あくまで平面の延長でしかありませんでした。しかし、クォータービューは3Dに近い立体を表現する事になるので、表現できる幅が上がる一方で難易度も上がってしまうのです。

従ってクォータービューの講座はとりあえず2回に分けようと思います。
今回はまず基礎的な練習を解説し、次回は横スクロール・見下ろし視点同様に内装を作ってみる内容にしたいと思います。
※ちなみに、Minecraft経験者であると話が早く理解できると思います。

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①グリッドを引く


まず枠を決めます。図のように等間隔でマス目を引いておきます。
私は横幅30pxで作りました。高さは俯瞰具合に左右されます。
1マス作っておいてあとはコピペで連結すると良いでしょう。


先にブロックを作っておいて、底面のサイズ分だけグリッド引いても良いです。

②箱を描く


まず箱を描きます。これが1ブロック扱いで、多くの場合、この1ブロックが人間の身長と同等になっており、乗り越えられなくなっています。


これを半分に切ります。すると、所謂ハーフブロックになります。
多くの場合、この半分の高さが乗り越えられる高さになっていると思います。


マイクラで見てみましょう。こんな感じですね。
クォータービューのマップデザインはマイクラを用いると楽だったりします。持っている方は併用してみてください。

③箱を組み合わせる


箱を並べたり、組わせると丘ができあがります。


こうすると山の斜面が作れますね。


マインクラフトだとこうなります。
ハーフブロックを積み重ねて地形を作っていくのが、クォータービューのマップ作りになります。

④坂を作ってみる


次は坂を作ります。坂を掛けたい場所から降ろすように描いていきます。
傾斜は使うマス数に応じて変化しますので、急な坂にしたいなら1マス、緩やかにしたければ2マス以上つかって坂を描いてみましょう。

⑤ビル街を作ってみる


いつまでも箱だけだと面白くないので、色を付けたり書き足したりしてみましょう。
箱の組み合わせで簡単に出来る練習として最適なのがビル街です。箱を積んで窓を描くだけでビルができあがります。道路を敷いてあげれば更にそれっぽくなります。
角を削ったり壊したりして立体を自在に描けるようになっておくと後々楽です。
これだけでも十分SLG用マップとして使えますが、箱状の形ばかりではチープになってしまいますので、ここから樹木や三角屋根などを置いておくことになるでしょう。


マイクラを用いるとこんな感じにマップデザインが出来ます。
川が流れて丘があって……という感じにサクッとイメージを作れますので、クォータービューマップを作る際にはマイクラを併用してみると良いでしょう。

今回は以上ですが、次回は内装を作ってみますので、クォータービューの立体感に慣れておきましょう。

では、次回もお楽しみに!

画像出典:Minecraft

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