【Level2】小さいドット絵を描こう【ドット絵講座】

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ドット絵は大小様々な解像度(大きさ)で描かれますが、慣れないうちは小さいサイズ・ミニサイズで描くとディティールに躓くことが少なくなります。まずは小さいドット絵で肩慣らししていきましょう。

ミニサイズで描くドット絵

大きなサイズでドット絵を描く前に、小さいサイズで慣らしておくと描きやすくなります。
小さいサイズではデフォルメを重視するので、シルエットや特徴をきっちり抑える訓練にもなります。
更に手間もかからず描きやすいので、感覚を掴むには非常に良いサイズ感。
まずは小さいサイズで色々なものを描いてみましょう。

今回はフリーサイズです。100x100pxぐらいのキャンパスを用意してください。
小さく描くので沢山描けます。

アリ

まずは超初級から行きましょう。
アリです。ドット2つで表現します。ゴマではアリませんアリです。

ミミズ

続いてミミズです。
波線を色を変えて描くとミミズになります。
ちなみに緑で描けばヘビです。

リンゴ

さてちょっとレベルアップしましょう。
まずはお馴染みのリンゴからいきます。

①実を描く


まずは実を描きます。
丸よりも若干潰れていた方が膨らんでいる感が出るので、楕円にします。

②影・ハイライトを入れる


次に影とハイライトをいれます。
光源を考えながら、対になるようにいれましょう。

③仕上げ


最後にヘタを付けて完成です。

遊ぶ

描いたものは遊ぶ精神を大切に。
組わせたりして遊んでみることで応用法が見つかります。


まずはアリとリンゴを組み合わせて、アリの行列を作りましょう。


またミミズとリンゴを組み合わせ、リンゴの一部を削ることで実を食べている絵になります。

アイス

続いてアイスキャンディーです。

①シルエットを描く


まずアイスの先端を描きます。
今回の色はソーダ味にするので水色にします。


次に棒を差します。
これでアイスの形になりました。

②ディティールを作る


このままではのっぺりしているのでディティールを作ります。
まずアイス中央部にある窪みを作ります。


そしてハイライトを足し、質感を出します。
コレで完成です!

遊ぶ


色を変えて派生を作ってみるのも楽しいです。派生させるときは元絵をコピーします。
色を変えるにはアイス部分を選択範囲で囲み、色調調整で色相を変えます。
もちろん手動で塗り替えても構いません。


丸くすればキャンディータイプもできます。

ひよこ

もう少しレベルアップしてみましょう。
次は動物編……ヒヨコを描きましょう。もふもふ感を出せたらOK!

①シルエットを描く


ブラシでシルエットを描きます。
この段階でもふもふに見える形状を作っておきます。

目とくちばしを入れる


次に目とくちばしを描きます。
脚は埋もれていることが多いので敢えて省略することで身体の毛並みの多さが目立ちます。
コレで完成です。

アヒル

ヒヨコが出来たら次はアヒルを描いてみましょう。要領は同じです。

①頭を描く


まず頭を描きます。
ヒヨコを描いた時のようにシルエットを重視します。

②体を描く


次に身体を描きます。
顔のサイズと比較しながら描くとバランスが取れます。

③仕上げ


まず足を描きます。
カモ類の脚は水辺を歩くように足が広いのでLの字にします。


最後に尾を付けて完成です。

遊ぶ

折角ヒヨコを描いたのに親鳥がいないのはかわいそう。
そんなわけでニワトリを作ります。
ニワトリはアヒルをアレンジして作ります。

まずアヒルをコピーします。
次にトサカと足の色を変えたらニワトリの完成です。


ニワトリとアヒルを並べたら親鳥とひな鳥になりました。ヒヨコはコピーして並べています。
こうやってシチュエーションを考えながら組み合わせていくことで、順に仕上がった時のイメージがどうなるかも考えながらも描けるようになってきます。
またアレンジ力もつくので、描いた絵はそこで終わりではなく遊ぶのが大切なのです。

家具を描く

家具も描いてみましょう。
まずは簡単な棚から描いてみます。

①棚のシルエットを描く


まずはいつも通りシルエットを描きます
カラーボックスっぽい感じの長方形にしましょう。

②立体感を出す


次に棚部分を影色で作ります。
このように光源が当たっていない部分をL字で出すと何故か奥行きが見えてきます。
影色だけでもこのように表現できることを覚えておきましょう。


しかしこれでは立体感が不十分なので奥行きを出します。
コレで完成です。

③ベッドを描く


更にもう1つ加えてみましょう。お次はベッドです。
まずは棚と同じ色でフレームを作ります。影が付く部分は棚に合わせて右側にします。

④布団を描く


次に布団を乗っけます。
敷布団を白で敷き、掛布団と枕を色を変えて描けばベッドの完成です。

⑤組み合わせる


最後に棚とベッドを組み合わせれば寝室の家具ができあがりました。
少し寂しかったので、電気スタンドを設置して生活感を出します。


最終的なグリッドはこのようになっています。

アレンジ


ちなみにベッドにアヒルを置くとこのようになります。
アヒルハウスの完成です!!!

こういったミニサイズの描くが難なく描けるようになると、下記リンクの様な家具も描けるようになってきます。

ツボを描く

RPGっぽさも欲しい!という方向けに冒険が楽しくなりそうなRPGな小物を2点描きましょう。
まずはツボです。お金が欲しいからといって人の家のツボを勝手に割らないでくださいね。

①シルエットを作る


まずは大まかなサイズを決めましょう。
サイズが決まったらココから削り出します。


窪み部分を削り出し、穴をあけてツボの見た目を作ります。

②仕上げ


仕上げに影色を入れて完成です。
ハイライトを入れたい方はハイライトを入れても構いません。

アレンジ


質感、シチュエーションによって色や塗り方を変えてみると面白いかもしれませんね。

宝箱を描く

次に宝箱を描きます。RPGといえばお宝探しです。

①シルエット


シルエットを作ります。
横長の箱状をイメージしましょう。


そして横線を入れ、蓋部分の分かれ目を作ります。

②ディティールを描く


詳細を描き込みます。
まず上蓋と下部を分けるために上蓋の隅に線を入れます。


そして更に影色を足し、立体感を出します。

③仕上げ


最後に奥行きを足します。
奥行きを足した時に、丸味を帯びさせたいので一部の角を削り、完成です。


せっかくなので開閉状態を作ります。
描いたモノをコピーして、上蓋部分を消します。
消した上蓋を開いた状態に書き換えたら完成です。この時、奥行きを意識しながら、どこを支点に開閉しているのかを考えながら描きましょう。

アレンジ


開けた宝箱にアヒルを入れ、アヒル入り宝箱をつくってみました。
このように中身を描いたり、別のモノと組み合わせてみると、自分の描いた絵に説得力があるか・奥行き感があるかを確かめることができます。

キャラクターを描く

最後に人を描きましょう。
人といってもリアルな人ではなく、ミニサイズのキャラです。

①顔を描く


まず顔を描きます。
このサイズを基準に頭と体を描いていくことになります。


髪の毛を足します。
とりあえず緑色にしてみました。
色や髪型は好きな髪型にしてみましょう。


耳と口を足します。ロングヘアーで耳が隠れる場合は耳は描きませんが、今回は男の子なので耳を出します。
これで顔ができました。

②身体を描く


顔を基準に身体を描きます。
二頭身にしたいので、顔のサイズと同じぐらいのサイズで身体を描きます。
胴体→腕→脚という順で描くと分かりやすいです。
寂しかったので服にロゴを描きました。

遊ぶ


同じ要領で女の子も描いてみました。
並べるとこんな感じ。
女の子の場合、チークとリップを別の色で描くと雰囲気が出ます。
特にこれぐらい小さい場合は差を出すことが難しいので、雰囲気と服装で出すのがポイントです。


他の絵と組み合わせ、表情を変えることでこのような絵も作ることが出来ます。
ドット絵は組み合わせ次第で色々なシチュエーションを作れるので、ミニチュア感覚でパーツを沢山作って組み合わせると楽しいですね。

まとめ

ドット絵の入門には比較的描きやすいミニサイズから挑戦してみると、つまづくことが減るかと思います。
小さいサイズではデフォルメに特化した表現になるので、余計なディティールを描き込むことが減り、手間が減るので描きやすくなります。
描いた絵は色々組み合わせたり、アレンジを加えることで発見が生まれます。
シチュエーションを意識して描けるようになってくるとより絵が生き生きとしてきます。
小さいサイズで色々な表現が出来ると、サイズアップした時にも絵が整うので、デフォルメ力を鍛える為にも小さいサイズにも慣れておきましょう。

今回は以上となります。
では、次の講座をお楽しみに!

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