【Level3】食べ物を描こうPart.2【ドット絵講座】

J.Stone J.Stone

ドット絵講座・食べ物編パート2になります。今回はジャンクなフードを描いてみようという内容になっております。より美味しく、より料理らしく鮮やかにかつポップに描いてみましょう!

食べ物を描くPt.II

ポテトは野菜だと思っている筆者です。

今回は食べ物を描こうパート2です。
夜中に腹が減った時、食べ物を描けばきっとごまかせる。そう思っております。
なので食べ物を描きましょう!

…という冗談はさておき、食べ物を描けるようになれば小物として使えますし、アイコンとしても使えて万々歳!
ゲームを作りたいという方であればアイテム用のアイコンがこれで描けるようになるし、アート作品でもカフェテリアなどが描けるようになったりと色々便利です。
描く対象としても普段から見ているので観察がしやすいですね。

今回はジャンクに攻めるぜ!

さて、食べ物といっても何を描くのか気になると思いますが、今回はズバり『ハンバーガーセット』です。
描く物はバーガー、ポテト、ドリンクの3つ。

といっても、いきなり描いても大変なのでまずは手慣らしで「目玉焼き」を描きます。
目玉焼きが描けると月見バーガー的なものも描けるようになりますし、目玉焼き付きランチとかTKGとか卵系の食べ物が描けるようになります。
またその分かりやすさと、ツヤ感や焼き具合などが色々表現できるのでまずは目玉焼きを練習で描いていきましょう。

目玉焼きを描く

今回もパレットは24x24pxを敷き詰めたモノを使います。
筆者と同じものが使いたい人は、まとめページの素材コーナーからDLして使ってくださいね!

なるべくマスの中に収めることを目指して描きましょう。
将来的に決まったサイズのアイコンなどを描く際に役立ちます。

1. シルエットを描く


まずはシルエットです。
白身の色で太めのブラシで塗りつぶします。
ポイントはあまりきっちり形を作らないこと。きっちりと整えすぎると無機質すぎて目玉焼きになりません。
フライパンに卵を割って落とした時ぐらいランダム感があってOK

2. 黄味を描く


次に黄味を描きます。難しい言葉で卵黄です。
まずはざっくりと適当な感じに描きます。
ここは若干丸味を帯びた感じで描きますが、この時点では形は多少いびつでも構いません。
影を付ける時にまとめて整えます。

3. 影・ハイライトを付ける


次に影とハイライトをつけます。
まずは濃い所から描いた方が良いので、影から塗ります。
今回は卵のなめらかな曲線を表現したいので、影色を2色使いグラデーションのようにします。
こうすることで柔らかい感じを出すことができます。今後滑らかで柔らかい雰囲気を出したい場合にはグラデーションを使って影を使うと良いでしょう。

次にハイライトです。黄味部分の光沢を出すためにハイライトを置きますが、コチラも2色使います。
単色のハイライトでもよいですが、グラデにした方がやはり滑らかさが出ますし、卵特有の膜を張った感じの光沢がより出ますので2色使う事とします。

4. 白身にツヤを出す


最後に仕上げとして白身にツヤ感を出します。
薄めのグレーを用意し、接地面を塗ると白身が浮き上がって見えてきます。
更に目玉焼きを焼いた後にできる気泡を白身に付けることで、焼き加減を出せます。
焦がしたい場合には更にココに茶系を入れたりすると良いでしょう。
筆者は半熟が好みなので焦げ目がつかない感じで仕上げました。


更にアウトラインでもう1段階濃いグレーを入れます。
すると淵の焼き加減が出ます。
目玉焼きは白身が熱で固まり、淵が気泡交じりの半透明ができたりしますので、これを表現します。
ここでも焦げた感じが良い人は茶系を混ぜると良いでしょう。
筆者は半熟がry(略

5. 完成


コレで完成です!
8色つかって目玉焼きが出来ました。
自分が美味しそうと思えるように作る事が大事で、想像だけで難しい場合には必ず資料写真を見ながら感覚を掴みましょう。
食べ物は美味しそうに見せるには焼き加減とツヤ感が大事で、色鮮やかさを重視することで美味しそうな絵に見せることが出来ます。
つまり、逆に言えば色鮮やかでない絵にすればマズそうな絵になります。世界観によってはマズそうに見せることもあるので、この法則を覚えておきましょう。

さて、手慣らしが済んだところでいよいよバーガーセットを描いていきましょう。

ドリンクを描く

まずは簡単なドリンクから描きましょう。
こちらは紙コップで表現するので立体を描くことになります。
立体の描き方は別の記事で詳しく解説していますので、まずはそちらをご覧ください。

1. シルエットを描く


まずはシルエットです。
上蓋部分と側面を描きます。分かりやすいように色を分けて描きました。

2. 影・ハイライトを入れる


まずはコップの形を作るために上蓋と側面の境目にハイライトを入れ、立体を作ります。
次にコップの曲面を作るために側面に影色を落とします。


更に滑らかな曲面を出すために影色を追加します。
目玉焼きで行ったように、滑らかさを出す場合はグラデーションを使うわけです。
最後にコップの反射部分をハイライトで入れます。

3. 仕上げ


最後にストローとロゴを入れます。
マス内に収める必要があるので選択範囲を使い、底面をマスの端にくっつけます。
次にストローを描きます。曲がるストローにしたいので曲げます。
上蓋のストロー差込口はプラスチックでできており、多少凹凸がある事が多いので、ハイライトを入れて盛り上がっている感じを出します。
最後にロゴを入れて完成です。

ポテトを描く

次にポテトという野菜たっぷりのアイテムを描きます。

1. ポテトを描く


まずポテトを描きます。
これは簡単でブラシで線を引きます。
角ばっているので立体感を出すために影色を半分入れれば完成です。
ちなみに曲がっても構いません。若干歪んでいた方が自然に見えます。
この最初に描いた1本のポテトを基準としてポテトを増やしていきます。

2. 増やす


増やします。
ポイントは①で描いたポテトを基準に若干の扇状に広がるように描くことです。
そうすると乱雑に入っている感じが出ます。
揃えてしまうと不自然な盛りつけになるので、ここはあえてランダム性を出すことが大事なのです。

3. 仕上げ


ポテトの数を増やし、ある程度まで出来た段階で袋を描きます。
置いたポテトの袋から飛び出している感じを出したいので多めに露出させます。
隙間があったりする部分にはポテトを増やしたり、ポテトの影色の更に濃いもの入れて下に埋まっている感じを出しましょう。
基本的に下に行けば行くほど光が当たらないので、濃く暗い色を当てます。
最後に箱にお好みのロゴを入れたら完成です。

ハンバーガーを描く

さあいよいよメインディッシュの登場です。
ここからは集大成なので、今までより手間が増えますが頑張って付いてきてくださいね。

1. アタリを描く


まずペンツールでざっくりとアタリを描きます。
これは下書きのようなものですが、大体どの位置にどのパーツが来るのかを目安にします。
パン2枚、肉、チーズがどの辺にくるかという感じで配置します。
整っている必要はなくざっくりで良いです。

2. パンを描く

まずパンを描きながら、大体どの位置にくるのかをアタリを付けて描きます。
この時点で肉がどの辺にくるのかを描き込み、チーズの位置も決めました。
チーズはパンの底に付けることにしたので底面のパンに最初から塗りたくります。
バーガーのチーズは溶けているので直線でなく曲がっていても構いません。

3. 肉を塗る


肉に色を塗ります。それだけです。

4. 影を入れる


ここから影を入れ始めましょう。
パンの接地面に影を入れ、全ての底部にあたる部分に影色を入れます。
こうすることで立体感が生まれます。

5. ハイライトを入れる


ハイライトも入れ始めます。
まずパンの面が見える部分にハイライト入れてパン生地を出します。


次にバンズの上部にツヤ感を出すためにハイライトを薄く入れます。
つやつやのパンが好きな方は強めに入れてください。
ついでなのでゴマを振りかけた感じを出しましょう。

6. 野菜を入れる


次に野菜を入れます。
まずチーズの上にレタスを乗せたいので、レタスカラーを乗せます。
この時、レタスのジャギジャギ感を出したいので、色をチーズに一部被せるように載せるとギザギザになります。


更に肉の上にトマトを乗せます。
トマトは皮部分より果肉部分が白っぽいので、色で再現します。
トマトは嫌いだ!ベーコンをよこせ!という方はベーコンを乗せてください。
一番最初に描いた目玉焼きを入れたいという方は、ここに目玉焼きを描いてください。
具はお好みでアレンジして描いてくださいね。

7. 仕上げ


最後に隙間が空いてしまったのでチーズを更に追加します。
肉の上にとろけるチーズを挟みます。
チーズを垂らした方がよりおいしそうなので、ドロドロ感をだしましょう。
これぞ……ダブル!チーズ!バーガーーーー!!!

はい、これで栄養満点で美味しそうなハンバーガーの完成です!!
同じ工程で描く具材を変えれば別のハンバーガーが描けて差分が沢山出来ます。おりじなるバーガーを色々描いてみると良い練習になりますよ。

最後に…

描いた絵を並べてみましょう。
輪郭線をつければ違った雰囲気になるので、お好みでつけてみてくださいね。


今回描いた絵のグリッドはコチラになります。模写したい方はこちらをご参考ください。

食べ物は描いている本人が美味しそうに描くのが大事です。
当然描いている本人が空腹の状態で描くと、絵もめっちゃ美味しそうになります。(ガチ)
よだれ垂らしながら描いたほうが食欲のままに描けるので、一番ベストな絵に仕上がります。(マジでガチ)

そしてあまり不揃い感は気にしなくてよく、多少歪んでいた方がかえって自然に見えるので、歪みは余り気にしないでください。
グラデーションを使って滑らかに色を付けることでツヤっぽさや柔らかさが出ます。描く食べ物の質感に合わせてこの辺りを変えてみると、質感まで出せるようになりますよ。
また、色を鮮やかに、艶やかに描くことで美味しそうに見え、逆にするとマズそうになります。これは描く絵の世界観に合わせて調整してみてください。

今回描いた食べ物は是非アレンジを加えて色々な派生をつくってみてください。そうすると新たな発見や応用方法を見つけられるはずです。
食べ物は対象が身近にあるので観察もしやすいですので、色々写真を撮ったりして、お腹が減った時に描いてみてはいかがでしょうか?

今回は以上となります。
では、次の講座をお楽しみに!

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