実践で役立つドット絵を描く際の所要時間【ドット絵講座】

J.Stone J.Stone

ゲームを作ると考えた場合、ドット絵1つに対する制作時間はどれぐらいが理想なのか。今回はそんな実践で使える知識をご紹介していきます。

ドット絵に必要な所要時間

今回は実践編ではなく知識編になります。
皆さんはドット絵を描く際にどれぐらい時間をかけていますか。
最も、複雑さによって制作時間は変わりますから一概には言えませんが、自分のおおよその作業スピードは知っておいた方が良いと思います。
特にゲーム制作の為にドット絵を描く場合、ドット絵の所要時間は明確にしておいたほうが計画がスムーズです。
そこで今回はドット絵制作に必要な所要時間についてお話します。
※尚、独自基準なので全てが正しいわけではありません。

気になるドット絵の制作時間

ゲーム制作でドット絵を描く場合、制作の一環として行います。
よって時間を短縮すればするほど、ゲームの完成までの道のりは早くなるわけですから早いに越したことはありません。
ではどれぐらいで作っているのでしょうか。

オブジェクトは10分

マップタイルなどにつかうオブジェクト1つに対して大よそ”10分~15分”ほどが平均です。
ゲームを作る際のグラフィックというのは、とにかく数を仕上げねばならないため、大量生産できるタスクが何より不可欠。
その量産タスクの中で、グラフィック全体にかけるおおよその時間配分を決め、その中で沢山作ることになります。
よって1つのオブジェクトに対して10分程度で出来上がると理想と思います。


オブジェクト1つ10分平均で、部屋全体で2時間ほどで描き上げている

複雑な形状は1時間ほど

複雑なものはそうもいきません。
例えばロボットや戦車、艦船などは時間がかかりますから、当然多く時間を使っても問題ないでしょう。
初めて描く物であったり、モンスターなどは更にかかるかもしれません。が、シルエットから大よその形まで作るとして1時間ぐらいで仕上がるとベストと言えるのではないでしょうか。


機械物は特に書き込みがモノを言う

制作時間を速くするポイント

ブラッシュアップは後から行う

とにかく量産と考えると1つ1つのクオリティは落ちます。そうなると描き込みたい欲求が出てくるかと思います。
しかし製作に慣れていない初心者がこだわりを持ち始めると制作が終わらなくなり沼にはまっていくのです。
理想としては、まずざっくり作ってゲームに落とし込み、足らない部分を後からブラッシュアップで描き込むのがベストと言えます。汚しが足りないとか質感がもっと欲しいとかそういうのは後から幾らでも付け足せるからです。
世界観に合わせたブラッシュアップはどうしても必要ですから、一通り出来上がりが見えてきた段階で改めて書き足すのが確実な方法であり、ゲーム制作をしている中でもっと必要と感じる部分も反映させられるため、絵1つに対する思考時間が大幅にカットできます。
但しピクセルアート作品(芸術性に特化した作品)はまた別の話なので含まないものとします。


ドットゲーって描く量多いんです。つまり質より量

色数を減らす

描き込み量を減らすためには色数を減らしてしまうのが手っ取り早いです。
よくドット絵を始めて積んでしまう人の特徴として、市販ゲーの超ハイレベルなモノをイメージして作ってしまいがち。
ぶっちゃけアレは給料もらって尚且つ何千とドット絵を打ってきた人だから出来るわけで、いっちゃえば職人です。無理に決まってます。
なので色数を減らして簡素化してしまうのが近道です。
私のドット絵も時短制作を目指しているので色数少ないです。べた塗りです。
超スーパーウルトラ凄いものは、鼻ほじりながら大抵のドット絵が描けるレベルになるまで保留にして、とにかく書きやすく簡素化を図りましょう。


色超少ないけど、それっぽく見えるからヨシ!

パーツを流用する

ドット絵に描く際に必要な考えは”如何に楽して描くか”です。出来上がりが全てなのでどれだけ楽をしようが別に良いわけです。
つまりパーツ流用をしまくって、似たような個所はコピペや改変で補ってしまえばいいのです。
例えば普通のデスクを描いたとして、脚を削って短くすればローテーブルになるわけです。

デスクに引き出しをくっつければオフィスデスクの完成ですし、色彩調整で色を変えればカラバリの完成です。
このように、パーツの組み合わせなり手をあまり動かさない状態で差分が出来上がればそれで1つのオブジェクトになるわけです。
ただでさえ大量のグラフィックを用意しなければいけないのですから、出来る限り楽をしましょう。

所要時間を把握しよう

ドット絵を実践的に使いこなすには、まず自分の制作スキルに見合った所要時間を把握しましょう。
タイマーをセットして平均時間を記録しておくと、配分が決めやすくなり無理のないタスクが作れます。
その上でなるべく1つに時間をかけずに出来るレベルで作り、全体の完成が見えたら改めてブラッシュアップするようにしましょう。
描き慣れてくれば10分程度で書き込みまで行えるレベルまでいきますので、最初から無理をせず楽なスタイルで作業を進めましょう。
また、楽をするためにコピペやソフトの便利機能は多用しましょう。
ゲーム全体、作品全体の完成を観ながらドット絵制作をすると、より実践レベルになりますのでお試しください!

ゲーム制作講座まとめはコチラ

あつまれ どうぶつの森 -Switch
詳細情報

参考価格:¥6,578(執筆時調べ)
ドット絵が描けるとマイデザインがはかどる!

Minecraft
詳細情報

参考価格:¥3,445(執筆時調べ)
遊ぶも良し、マップデザインするもよし!

ピクセル百景 現代ピクセルアートの世界 (日本語) 単行本(ソフトカバー)
詳細情報

参考価格:¥2,970(執筆時調べ)
ドット絵の引き出しを増やす本。

Adobe Creative Cloud フォトプラン(Photoshop+Lightroom)
詳細情報

参考価格:¥11,760 円/年(税別)(執筆時調べ)
本格派、筆者利用のソフト。Photoshopのみを利用する場合、フォトプランの利用が単体プランよりも安く使えます。年払い、月払いともに980円ですので、使用の状況に合わせて選んでください。

    この記事をシェアする

コメント/情報提供

コメントを残す

「ドット絵」の関連記事

「ドット絵」の人気記事
創作・クリエイティブのカテゴリ一覧