平成の名作ゲームランキング・BEST5

J.Stone J.Stone

平成の時代…31年間の間に生まれたゲームタイトルから、変種部が選んだ特に面白かったゲームタイトルをランキングでご紹介。

モシナラ選びのゲームランキング

今回はモシナラ編集部で選んだ平成の名作ゲームランキングです。
ただ、平成と言っても31年分はあまりにも幅が広すぎますし、技術革新によって差が広がり過ぎています。
そこで10年区切りで分けてランキングでご紹介していきます。
※尚、編集部の独断と偏見で選んだランキングなので、一般投票などは反映しておりません。

1989~1998年

2Dグラフィックが主流だった時代から、3Dゲームの時代へと移り変わっていった転換期。
FCを筆頭に、SFC、N64、PS、GB、セガサターンなどが主なハードだった。

1. MOTHER/MOTHER2


初代が1989年発売、続編2が1994年発売。
FC/SFC屈指の名作。
糸井重里氏が手掛けた当時珍しかった現代を舞台にしたRPG。
隣町に冒険しに行くような感覚で遊べるのでわくわく感が止まらない。そして敵をただの倒すべき相手…という解釈をせずに描いている異色の作風。
変なのか真面目なゲームなのか分からないが、何故か感動して妙にハマり、大人になってからもう一度プレイすると別の感動を受ける。
ポップなドット絵も人気の一つで、後にポケモンシリーズの原型になったタイトルでもある。

2. ゼルダの伝説 時のオカリナ


1998年発売、N64の革命的ACT-RPG。
ゲームが3DになったことでアクションRPGが成長段階にあった時代。
そこで多彩なギミックや、広大なフィールドを表現したことは当時のゲームとしては革命であった。
カメラワークから操作性まで、このゲームをきっかけに発展していったことは言うまでもない。

3. メタルギアソリッド


1998年発売、PSの革命的タイトル。
ステルスという隠れることを主軸に置いたゲームシステムがウリ。
映画的手法を取り入れ、カメラワークからストーリーに至るまで濃厚な内容を描いている。
プレイする映画…という発想の先駆けともいえる。

4. クロノトリガー


1995年発売、SFCの名作中の名作。
当時ライバル関係にあったスクウェアとエニックスの主要スタッフが集結して作られたタイトル。
内容的にはごくごく普通のRPGではあるのだが、フィールド上でそのまま戦闘に移るという新システムや、
当時マニア向けであったRPGを難易度が高くないゲーム性にすることで、幅広い層を獲得することに成功する。
サウンドトラックは続編のクロノクロスと共に今でも屈指の名盤。

5. Fallout


1997年発売、PCゲームの大ヒットタイトル。
50年代の人が想像した未来をベースに、核兵器で荒廃した未来を描くという徹底的にコアな作りがRPGマニアに大いに受けた。
後の2ではシステムはそのままに、更にグレードアップした内容となっている。
今ではAAA級タイトルとなったフォールアウトシリーズの始まり。

その他候補

アクションゲームの革命タイトルの1つである「スーパーマリオ64」、3DRPGの革命「FF7」、戦車で戦う異色のRPG「メタルマックス」、「ディアブロ」、「ハーフライフ1」なども候補に挙がった。

1999~2008年

次世代ハードのパワーを生かして新技術やグラフィックを前面に押し出した作品が多く登場した。
PS2、PS3、XBOX、ゲームキューブ、GBA、PSPなどが主流だった時代。
また、丁度国産ゲームと洋ゲーの入れ替わりが起こった時代でもある。

1. ハーフライフ2


2004年発売、PCゲーム。
物理演算を巧みに取り入れたFPSゲームで、現実での発想をそのまま生かせる謎解き等、ゲームが現実に追いついてきたと感じたタイトルの1つ。
また、FPSでありながら濃厚なストーリー性をもち、MODなどにより派生作品が大量発生したため、モッダーという新たな遊び方をする人々を生み出した。
ここから3Dゲームでの物理演算は当たり前となる。
また、自社プラットフォームであったSteamの需要が拡大したキッカケの1つでもある。

2. メタルギアソリッド3 スネークイーター


2004年発売、PS2
映画のような展開は相変わらずながら、新たにカムフラ率、サバイバル要素という2つのシステムが導入され、より隠れるという事に重点が置かれた。
また、主人公をビッグボスに交代させ、冷戦時代をテーマにしたことで、メタルギアの新章が開始されることにもなった。

3. Fallout3


2008年発売、PC/PS3。
オブリビオンエンジンを使った自由度の高い世紀末RPGで、とにかく何でもできるというウリ。
Falloutシリーズは前作以後、いろいろあったことで新作は絶望視されていた。
そんな中、ただでさえコアな世界観を3Dで再現しきった新作はファンの度肝を抜いた。
未だにFalloutシリーズの中で3を名作とするファンも多い。

4. グランドセフトオート:サンアンドレアス


2004年発売、PC/PS2で展開。
圧倒的自由と映画のようなストーリーを作り上げた名作アクション。
なんといってもGTAシリーズは自由度だが、前作GTA3やバイスシティよりも更に自由度と広大さがアップグレードされている。
GTA屈指の名作で、個人的に今もこのタイトルがGTA最高傑作だと思っている。
こちらもMOD文化をいち早く作り上げた功績も大きい。

5. キングダムハーツ


2002年発売、PS2
当時アクションRPGが完成されていなかった時代に、迫力のある戦闘を実現。
更に、ディズニーとのコラボという映画とゲームの組み合わせで、当時「ゲーム=オタクのもの」というイメージを払拭した最初のタイトル。
主題歌を宇多田ヒカルが担当したことで、今では当たり前のアーティストとのコラボをするようになった走りでもある。

その他候補

「メタルギアソリッド2」、「FF10」、「エースコンバットZERO」、「BioShock」、「S.T.A.L.K.E.R.」、「TES4:オブリビオン」…等も候補に挙がった。

2009~2019年

技術革新は更に飛躍するが、同時に個人レベルの低予算のインディゲーがAAA級タイトルを抑える事も起こる。
インディゲーの登場によって、グラフィック至上主義が崩壊を迎え、アイディアがないゲームは、どれだけ開発費をかけても人気を取れない時代となった。
PS3、PS4、XBOX、DS、3DS、Wii、ニンテンドースイッチが主流となるが、同時に海外メインであったPCゲームが日本でも受け入れられていった時代。
また、スマホが普及したことでスマホゲームという新たな可能性も誕生したが、同時に元来のゲーマーとスマホゲーマーという2つの次元が生まれた。

1. Minecraft


2011年に正式版発売。PCゲーム。
ブロック状の世界で構成されたサンドボックスゲームで、まるでレゴの世界を自由に動き回れる自由度と、冒険・建築・戦闘・サバイバルなど何でもできてしまうゲームシステムで注目を集めた。
しかも目的もなく、いきなり世界に放り出されるという今までではありえなかったゲーム性が、逆にネット全盛期と相まって多くのファンを生み出した。
MOD文化も盛んで、これキッカケで様々なインディゲーが生み出されていくことにもなる(工業化MODから影響を受けたFactorio等)
ちなみに、未だにサバイバル系ゲーム、サンドボックス系ゲームのゲームシステムがMinecraftを下敷きに作られていることから、その影響が伺える。
更に、少人数で作ったインディゲームがAAA級タイトルを超えるという逆転現象まで起こり、グラフィック至上主義と大作主義が終焉を迎えるきっかけとなる。
これをきっかけにインディゲームの名作タイトルが多発し、AAA級ゲームの衰退が始まったゲーム史に残る革命的タイトルの1つとなった。

2. TES5:スカイリム


2011年発売、PC/PS3/XBOX
前作オブリビオンや、同社製ゲームであるフォールアウトの持つ広大なフィールドと自由度の高いオープンワールドを更に発展させたゲーム。
高いグラフィックと、薄暗い世界観が人気となる。
また、プレイするたびに変わる状況も売りの1つ(NPCが自立行動をするせいか、何故か事故死するNPCなどが居て話が変わる為)
後の影響は計り知れず、似た世界観とシステムのゲームが乱立するようになる。
MOD文化も盛んであり、現在でも作り続けられているほど。

3. ウィッチャー3:ワイルドハント


2015年、PC/PS4/XBOX
ウィッチャーシリーズの完結策にして、現代型RPGの集大成ともいえる作品。
分厚いファンタジー小説を10冊ぐらい圧縮したような濃厚なストーリーと、細かすぎて毎度話が変わるほどの分岐など圧倒的な作り込みを持つ。
更にはウィッチャー3発売までに登場した主要RPGのいいトコ取りをしたシステムで、正に集大成的作品である。
洋ゲーに珍しいキャラクターが美人なのも売りで、バグすら逆手にとって自虐ネタを盛り込むほどの運営のゲーム好きが伝わる作品。

4. ゼルダの伝説:ブレスオブザワイルド


2017年発売、Switch
グラフィック至上主義の現代に、あえて画質を下げることで2Dゲーム時代にあったゲームの奥行き感をプレイヤーの想像力に任せる事に成功。
更には壁登り、食材を鍋に突っ込んで調理する…などオープンワールドで従来やりたかった事を可能にしたことが大きい。
しかも、セールスのためにライトユーザー志向なゲーム設計をすることが多かったにもかかわらず、あえて難易度を高くすることでやり込みとユーザーに考えさせる余地を与え、ゲームとはどうあるべきかを再認識させたタイトルでもある。
忘れていたゲームへの志向設計を思い出させ、同時にあらたなオープンワールドの可能性を提示したタイトル。

5. ボーダーランズ


2009年発売、PC/PS3/XBOX
荒廃した惑星を舞台に、トレジャーハンターとなってお宝を探すという冒険ものだが、まともな人が一人も出てこないというかなり狂った内容になっている。
カートゥーンアニメのようなグラフィックに、ゴア表現、バイオレンス表現、ギャグ、下ネタなど下品な海外アニメの要素をぶち込んだ野心的な内容となっている。
ハッキリ言って人は選ぶが、全てのハクスラシューターの原型となった作品でもある。
特に、シールドシステムはこの先のハクスラシューターはほぼ影響受けているし、ゲーム流れや武器システムに至るまで、このゲームがベースになっているタイトルは多い。
1人用ゲームだが、マルチプレイも可能で、1人でも複数でも楽しめるタイトルとなっている。
尚、続編2での”顔を撃ってくれ”のクエストは、平成屈指のクエストとなっているので必見。

その他候補

インディゲーの登場によって面白いタイトル数は更に増えたので絞り込むのはかなり大変であった。
「メトロ2033」、「レッドデッドリデンプション」、「ダークソウル3」、「Terraria」、「Divinity Original Sin」、「Fallout New Vegas」、「BioShock Infinite」、「PUBG」、「レインボーシックスシージ」…なども候補に挙がった。

まとめ&平成ゲーム史への振り返り

この31年を振り返ると、ゲームの歴史は大きく変わったと思う。
特に、2Dから3Dへの移り変わりはリアルタイムで見て来た世代として正に革命と思えたし、映画のような世界を操作できるわくわく感も多かった。
しかし、ゲームを面白くさせるアイディアは今も昔も変わっていないと思うし、新しいから良いというわけでもない。
それはグラフィック至上主義に表れており、ある時まで凄いと思っていたグラフィックの進化も、面白さがなければ結局意味がない事に気づく。
それは丁度2010年辺りから始まるインディゲーの登場によってより加速したと思う。

ここからは少し脱線するが…
筆者もゲームを一時期離れていたことがあるが、Minecraftやインディゲーの登場によって本当にやりたかったゲームに気付いたのは大きかった。
実は筆者の趣味の中に、当時ゲームは5本指にすら入らない趣味でしかなかった。
あの時、筆者がインディゲーに手を出していなければ、メインの趣味の1つとして復活することもなかったし、このモシナラでゲーム系記事を書くことはなかったと思う。
そういう経緯あってか、恐らく今後も、このモシナラで扱うのはこういったちょっとコアなタイトルになっていくと思うが、タイトルのブランドに左右されず、本当に面白いものをやり込んでこれからも発信していきたいし、編集部一同もそうなるようにサイトを作っていくことだと思う。
これからも更なるゲームの発展に期待したいし、我々も何かしらのアクションを続けていくことだろう。

ここに掲載したタイトルは今プレイしても色あせないタイトルばかりだし、ココにないタイトルにもまだまだ名作は多い。
ゲームはいつ始めても遅くはないし、古い=廃れたタイトルなどどこにもない。
私も大人になってから後追いでプレイしたタイトルがほとんど。
なので、気になったタイトルは今からでも購入してプレイしてみて欲しいです。

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