2010~2020年・筆者の選ぶここ10年間のゲームベスト10

J.Stone J.Stone

2010~2020年の10年間に発売したゲームを選考としてゲームベスト10としてオススメゲームをご紹介していきます。

2010~2020年の傑作トップ10はコレだ!

2010年から2020年までの10年間で発売されたゲームをTOP10ランキングとしてまとめてみたというコーナーです。
AAA級からインディまで様々やってきましたが、10本選ぶならこれだ!と言えるタイトルを厳選。
その魅力や面白さを解説しながら、ランキング順にご紹介していきます。

尚、筆者の好みがバチバチに詰まってますので、売り上げランキングは度外視しています。あしからず。

10. Stardew Valley (2016)

まず第10位はスターデューバレー。
牧場物語の様な農業・牧場経営アドベンチャーである。
祖父から譲り受けた荒れた牧場を復活させるため、畑を耕し動物を育てて収益を上げ、隣街のコミュニティに協力しながら農場ライフを送るゲームだ。
牧場の隣には町があり、そこに暮らす人々との交流があったり、時に個人的なトラブルや悩みを解決したりして、関係値を高めていったりできる。
例えばプレイヤーの農業のおかげで荒んだ家庭が明るさを取り戻したり、バスが復旧したりといったイベントが起こる。
基本的には農業と牧場管理で生計を立てるのだが、釣り、ハウジング、洞窟探索、バトル、人々との交流、イベント、醸造、恋愛・結婚など遊べる要素は多岐にわたり、その世界で生活しているような満足感を得られる。
グラフィックはどこか温かみのあるドット絵で描かれており、癖がなく遊びやすい。
ストーリーはどこかアメリカのホームドラマチックであり、人それぞれに闇を抱えているなど決して楽観的な設計ではないのもポイントだったりする。
1日のペースが若干早い気もしなくもないが、よく出来た作品である。

9. Wasteland2 (2014)

Falloutの生みの親であるブライアン・ファーゴ氏が率いるinXile Entertainmentが作るストラテジーRPG。
2というだけあって続編なのだが、実はこのシリーズはフォールアウトの姉妹作でもあり、更に1はフォールアウトよりも前に作られたゲームであり、続編を作る作るといって20年ぐらいたってからの作品である。
内容はストラテジー形式のRPGで、初代Falloutの雰囲気をそのままによりXCOM寄りのタクティカルバトルにしたような設計。
舞台は核戦争で荒廃した世紀末という点も姉妹作として類似しているが、こちらは文明崩壊後にミュータントよりも人間の狂気に支配されたような世界観を持つ。
デザートレンジャーという世紀末ワールドきっての治安維持部隊に所属する主人公を操って、地域のならず者やトラブルを解決しながら治安維持を進めていくが、機械軍団の脅威が近づいてきたことでどんどん激戦に巻き込まれていく。最大7人の仲間を引き連れながら、アリゾナの砂漠地帯、そしてカリフォルニアまでを治安維持をしながら世を正していく。
ストーリーは膨大なテキストベースで進行し、選択によってその後の結末が変わるマルチシナリオとなっている。もちろん全員血祭りにあげることもできる。
マップアクションも自由で、鍵の付いたドアを物理的にぶっ壊したり、金庫を爆破したりと力任せな進め方も出来るのが魅力。
カギのかかったドアなんざブチ破れよ…とツッコミを入れたくなる方にはそのストレスから解放されるだろう。障害なんざロケットランチャーで吹き飛ばせ!
自由度も高く戦略性も高いが、やはり最大の魅力はその世界観である。金など紙屑、イカれた世紀末が待っている。
旧作フォールアウトが好きな方にはとことんハマる世界とバトルが堪能できるだろう。

8. Horizon Zero Dawn (2017)

ゲリラゲームズが手掛けたオープンワールドARPG。
文明が崩壊し原始レベルまで退化し、何故か機械の獣が徘徊するようになってしまった世界で、世界滅亡の謎と自身の誕生の謎を追う内容である。
濃密なストーリーと洗練されたアクションバトルによって夢中となって世界に没入できる作品となっている。

最大の特徴は部位破壊要素のある戦闘システムにある。基本的には弓やトラップを駆使し、機械獣を狩るのだが、このバトルが溜まらなく面白い。
今までのゲームはたいていがステータス値によるゴリ押しであり、部位攻撃もほぼおまけのような機能でしかなかった。
このゲームでは、部位破壊をし弱点を突くことで効率よく倒したり、動きを封じたりできるなど、部位攻撃の要素をより尖らせている。
言い換えればゴリ押しはストーリー中にはあまり通用しない。どの部位にどの攻撃を的確に切るかが攻略の鍵となっている。
ただ何も考えず剣を30分ぐらい振り続けていたら倒せるゲームではなく、的確に弱点を潰すことでスピーディーに展開していくタイプのゲーム。
なので敵1体に対しての戦闘時間は短めで、攻略性が大半を占めているのだ。この辺りが非常にゲームのテンポを良くしており、ダレ場を作ることなくストーリーに合わせて進行していくのが魅力。
基本的にステルスと的確な破壊が戦いを有利に進めるので、状況分析とプレイスキルを有するゲームなのかもしれない。が、考えなしにプレイするゲームを嫌う筆者にはぶっ刺さりまくったポイントである。
もちろん、物語をクリアしアイテムをコンプする頃には最強の主人公となっているので、2周目は無双して遊べたりと、ゲームとしての楽しみも残してくれてるのも高評価である。

マップの広さも密度重視なので無駄にだだっ広いという事がなく非常に遊びやすい設計となっており、この点も非常に評価できる。
ストーリーの進め方によって、別のクエストでのシナリオに変化が生まれたりといった作用があるのも周回プレイする上で高評価となる。
各部族間・派閥間の文化やアイデンティティによって価値観も反応も変化し、それらが良い人間模様を作り出している。
この辺りはCDPRの手掛けたウィッチャーシリーズにも類似する要素であるので、ウィッチャーが好きな人はハマる要素ではあると思う。
戦略性のあるアクションバトルをしたい方にはぶっ刺さる作品であろう。

Horizon Zero Dawn
詳細情報

参考価格:¥2,189(執筆時調べ)

7. Factorio (β:2016/2020)

工業化シミュレーションゲームの傑作。なんとインディゲームというから驚きだ。
不時着した惑星から脱出する為に、工業化を図りシャトルを作り上げるという内容のゲーム。
基本ルールは資源の採掘、クラフト、治安維持の3つから構成されるが、このゲームの最大の魅力は自動化にある。
このゲームはクラフトを機械工業化し、自動生産をさせることで開発を進めていくゲームなのである。
最初はツルハシ一本から始まり、手動の作業から始まるのだが、だんだん楽をしたくて自動生産に切り替えていく。
するとベルトコンベアを整備したり、アームを設置したり、電力を安定させたりと気が付いたら生産ラインが出来上がっていく。
クラフト品全てをライン生産管理し、リソースを分配しながらそれぞれの素材を作り上げ、最終的にはシャトルを完成させて脱出を図るのだ。
もちろん外敵も存在するので、生産だけをしていると工場を攻撃され破壊されてしまうため、これら工場の管理をしながら外敵に対処しなければならない。
ある意味究極のタスク管理ゲームといえるほど、あれをやったりこれをやったりと常に忙しく走り回り、気が付いたら日付が変わっているほど熱中している。
なにもしない時間はなく、飽きが来るという余裕はない。常に新しく効率的で便利な機械がプレイヤーを誘惑するので、効率化の為に素材を作り続けるのだ。
もちろんクリア後も遊べるので、更に綺麗な生産ラインを作ったり、最小効率で稼働する工場を作ったりと、最適化に試行錯誤して楽しむことが出来る。
物事を効率化させることが大好きな人間にとっては夢中になって遊べてしまう名作である。
難易度も好きなように変えることが出来るので、自分のプレイスタイルと相談しながら出来るのも嬉しい設計だ。もちろんマルチプレイだってできる。
そして…私は地球に帰る事を忘れ、ただ工場を作り続けるだけの人となったのだった――。

6. Divinity Original Sin (2014)

ターンベースのストラテジー式RPG。ソースハンターの2人を操作して舞台で起こる事件を解決していくゲームだ。
アクションポイントを消費して行動を決めていくスタイルのストラテジーRPGで、海外では一般的なスタイルではある。
だが本作が他との差別化を図っているのは、マップ・戦闘システムの細部である。

このゲームでは、地形の属性や魔法の属性がより直観的に地形に作用する。
普通のゲームであれば地形はあくまで景観としか機能しないし、オブジェクトもただの飾りである。
このゲームでは、水たまりがあれば水属性として作用する。例えばだが、水たまりに電気を流したら感電する地形へとなるし、氷を当てたら凍って滑る。
油をまき散らせば踏み入れた者を鈍化させ、火を付ければ炎上する。当然氷に火を当てれば水に戻るし、更に火を当てれば蒸気となる。
このように、地形に配置された属性が、景観ではなく機能としてしっかりと役目を果たすため、戦闘に戦略性が広がっている。
更に、オブジェクトも飾りではなく使えるものとして機能する。
例えば木箱を盾にすることもできるし、感圧スイッチを樽を乗せて作動させることもできる。水の入った樽は割って水浸しの地形に出来るし、毒樽は割れば敵を毒塗れにできる。

このようにマップの地形すべてが機能として必ず役割を持っている為、現実ならこうできるに…というむず痒さ、直観的な戦略をそのまま反映させることが出来る。これが非常に面白い。
ストーリーも古き良きテーブルトークRPGのような膨大なテキストによって進行し、選択はプレイヤーに左右される。もちろん盗みや暗殺で片を付けることだって出来る。
ステータスも細かく振り分けられるので、テーブルトークな雰囲気のままに自由で戦略的なプレイを楽しめるのだ。
BGMはメタルバンドの方が書いており、没入感を出しながらも耳に残る音楽でゲームを彩る。完成度の高いゲームが神曲によって更に味わい深くなっているのだ。
ストーリーは真面目で不真面目ないい塩梅であり、ダークファンタジーが多い海外ゲームでは珍しく牧歌的なファンタジーとなっている。
RPGの中でも指折りの神ゲーで、何度もプレイしたくなる中毒性を持つ。しかもなんとマルチプレイ対応なので、テーブルトークな雰囲気を友達と味わう事も出来る。
ターンベースのRPG好きには是非とも遊んでほしい名作である。

5. Kenshi (β:2013/2018)

1人で10年かけて作ったという狂気じみた作り込みのインディゲーム。
そう、これは一人の男…クリス・ハント氏が10年をかけて作り上げた、俺の考えた最高の世界である。
まず、隅々まで遊びつくしたら一周500時間は軽くかかる程の作り込みである。1周500時間である。
内容はリアルタイムストラテジー(RTS)とRPGの要素を掛け合わせたようなオープンワールドのサンドボックスタイプのゲームで、見下ろし視点でプレイする。
宇宙戦争のしすぎて荒廃してしまい、文明が剣で切りあうようなレベルまで退化してしまった惑星が舞台。が…何故か東洋的な装備をした戦国乱世となっている。
世界は砂漠化が進行しており、ひたすらに荒れ地が広がっている為、きれいな景色などほとんどなくただ無情な世界を生き延びるという切なさがある。
FalloutとMount & Bladeを足したようなゲームと言えばわかりやすいだろう。

主人公(プレイヤー)も選ばれし者ではなく、野良犬や野党にすら勝てないほど非力で無力な者としてスタートする。
その何者でもない無能が、世界を生き延びながら術を学び、仲間を集め、賞金首を捕まえ、技術を磨いて世界の覇者へと上り詰めていくのだ。
戦闘はシビアで、各部位ごとにダメージがあり部位が重傷を負うとデバフが入ってしまう。そして傷は直ぐには癒えることはない。これによって連戦が難しいゲームになっている。
そしてなんとこのゲームは手足が吹き飛ぶ。四肢にダメージが入り過ぎると四肢が吹き飛ぶ。なくなった手足はもう戻ってこないので義手義足で補う事になる。
もちろん命も有限であるため、一度死んでしまえば蘇る事はない。この辺りのシビアさが無情な世界を更に引き立てている。
しかし重さもあれば軽さもあるのがこのゲームの良い所。敵勢力を別の勢力のところまで引き連れてぶつければ、戦わずして戦利品をはぎ取ることが出来る。
こういった正攻法でないプレイスタイルも容認されているのがこのゲームの良さでもある。そう、何をしたっていいのである。
自らの想像するロールプレイを思う存分味わえるのだ!

武器は野太刀や薙刀、忍者刀など東洋的な武器や、鉈など農具から発展したような武骨なモノ、更にはクロスボウまで様々。
防具も侍の鎧や笠、下駄など東洋的な装備から、中世ヨーロッパ的な鎧までこれまた様々。
登場する種族はさして東洋的ではなく、世界観も砂漠なのだが、BGMも装備品も勢力の名前も何故か東洋的となっており、宇宙時代を感じない独特の世界観を確立している。
ただ、マップによっては宇宙からソーラービームが降り注いだり、宇宙船の残骸があったり、更にはロボットの種族がいたりと、どこかしらで嘗ての文明を感じる作りとなっている。
帝政であったり、奴隷制度があったり、武家社会であったり、食人文化があったり、階級社会であったりが当たり前であったりと前時代的なルールが各地に存在している。
この謎に満ちた独特な世界観を、世界を旅するうちになんとなしに把握できていくあたりも没入感を高められるポイントでもある。

このゲームは開発期間10年の間にゲームエンジンが進化しすぎたため、このゲームのグラフィックはかなり時代遅れとなっているし、操作性も決して良いモノではない。
ぶっちゃけ最初はなんだこれ…という印象の方が強いかもしれないが、何故か妙な中毒性とリトライ性があり、失敗を繰り返しているうちに気づいたら沼にハマっているのだ。
野党に襲われ叩きのめされ、肉体労働で金を稼ぎ、なけなしの金で買った食料…サボテンをパンに挟んで食い、再び野党に殴られ、金を稼ぎ、仲間を雇い、拠点を築き、また野党に襲われボロボロになり、やっと手に入れた棒きれで武装し、サボテンを食い、戦闘訓練をし、ようやく野党を撃退したかと思えばカルト勢力が宣戦布告してきて、また叩きのめされ、時に奴隷として売り飛ばされ、脱獄し、また叩きのめされ、そして這い上がり……を繰り返しながら世界の覇者へとなっていくのだ。
最初は地味、だが気が付いたらこのゲームの奥深さに虜になっている……そんなゲームである。
だが、皆にやって欲しい。この素晴らしいゲームをもっと皆にやって欲しいのだ。
(やべぇ、Kenshi好きすぎて書きすぎてしまった。でもこの熱量を伝えたいからこのまま出すぜ!)

4. The Witcher3: Wild Hunt (2015)

ストーリー型ARPGの完成形ともいえる特大ボリュームのオープンワールドゲーム。
このゲームの最大の評価ポイントはやはりシナリオである。まるで分厚いファンタジー小説を読んでいるかのような体験を得ることが出来る密度の高い内容なのだ。
たった1つの選択肢によって他のクエストにまで影響が及ぶという、狂気じみた作り込みによって同じ展開が人と被る事がないと言われるほどの分岐を生み出している。
ダークファンタジーな内容ながら、時にコミカル、時にメタ的といった明暗様々なサイドクエストのシナリオと、必ずしもすべてがハッピーになるわけではないという人生的な厳しさを持ったバランスが魅力。
音楽はケルトっぽさのあるBGMが流れ、北欧の澄んだ空気感と、血なまぐさい民族性を肌で感じられる作風になっており、これがまた素晴らしい。
DLCではイタリアをベースにしたトゥサンという舞台に行けるのだが、これがまた牧歌的かつ色鮮やかな世界観で、ダークファンタジーなメインストーリーの暗めな世界とは対照的で、まるで別世界に旅行に来たかのような体験を得られるので、その相乗効果も相まって堪らなく入り込んでしまう。
最高のRPGを教えてくれと言われたら私は迷わずウィッチャー3を挙げるであろう。まさに……最高級のゲームだ!!

3. Minecraft (2011)

サンドボックスゲームでインディゲームの先駆者。
今あるサンドボックス系ゲームの全ての始まりともいえるゲームで、初手で完成形を提示してきたようなタイトル。
ゲームルールは至って簡単で掘って作る、それの繰り返しなのだが、作っているだけで面白い。
それもそのはず、地形がブロックのようになっていてまるでレゴで遊んでいるかのような体験を得られるからだ。
開発規模が小さいことを逆手に取り、ブロック状かつ荒いドットのテクスチャを貼るという高画質の逆を行く発想で、当時の低スぺPCでも遊べる手軽さを実現。
それによって全世界でバカ売れ。当時はドル購入しかできなかったが、余りにも面白そうで筆者も購入し、余りにもハマり過ぎて飯も食わずに3日間寝ずにプレイした程。結局3年間ぶっ通しでプレイしたぐらい熱中したタイトルで、熱中度で言ったらこれほどハマったタイトルは他にないかもしれない。
今やマイクラと言ったら定番タイトルになるほど、いろんな方々がプレイするゲームとなったのも当たり前の出来栄えだったと言える。
しかも未だにプレイヤーが増えているのだから、もう負けなしのタイトルである。

Minecraft
詳細情報

参考価格:¥3,445(執筆時調べ)
遊ぶも良し、マップデザインするもよし!

2. Terraria (2011)

サンドボックスゲームの傑作。なんとこれインディゲーム。
激しいバトルもできる初心者から上級者まで遊べる中毒性が異様に高いゲーム。
2Dの横スクロールのマップ一枚を舞台に、地下から天空までを探索しながらボスと戦い、アイテムをかき集めて最高の拠点を作っていく自由なゲーム。
サンドボックス要素の原型はマイクラにあり、採掘はマイクラのように地下を掘り進んでいくのだが、このゲームはトレハン要素がある。
クラフトできるアイテムには限界があるので、おのずとボスや敵を狩りまくってレアドロップの装備品を狙っていく。この辺りがマイクラと決定的に違い、尚且つ中毒性を高めている要因でもある。
しかもボスや敵は正攻法に倒す必要はなく、拠点をトラップに改造してハメて倒したり、足場を組んで戦いやすい地形を作ったりと、常に建築によって攻略が左右するなど、自由度が異様に高いのも特徴である。
出来ないことを探す方が難しく、採掘、栽培、建築、釣り、トレハン、回路作り、タワーディフェンスなどとにかく次から次へとやる事があって飽きが来ない。
難易度も数種類用意され、よりやり込みユーザー向けの難易度もある為、何度もプレイしてしまうほど。
開発も痒いところに手が届くアップデートを続けているので、不満点は直ぐに解消されるのも大きい。
PC版に至っては980円という破格な値段で、手を出しやすいのにもかかわらず、ボリュームは全く値段に釣り合っていないほど多い。
敷居の低さで飛び込んでみたら、1000時間など軽く溶かしてしまう面白さがそこには待っている……。

1. Fallout: New Vegas (2010)

筆者ベスト1タイトルはFallout: New Vegas。ぶっちゃけ全ゲーム中一番好きなタイトルである。
核戦争で荒廃したネバダ州の砂漠地帯を舞台としたフォールアウトシリーズで、Fallout1,2を作った主要スタッフが作り上げたゲーム。
現在の版権はベセスダが所有しており、こちらは外伝的作品としてリリースされたが、元々本家だけあって流石の出来栄え。これがやりたかったをとにかく詰め込んでいる!
武器マニアの旧作スタッフならではの圧倒的な武器の数と、行動や選択によって運命が大きく変わりスタイルは多種多様なテーブルトーク風味なストーリーとゲームシステム、全体的に西部劇的な雰囲気が漂う渋カッコいい世界観、50年代のオールディーズ満載のラジオ放送、カラカラの砂漠で飲む美味い水、主食はバーベキュー、そしてデザートレンジャーアーマーのカッコよさが光る。
清涼飲料を飲み、コーラをぐびぐび飲み、拾った戦前の食い物を貪り食い、時に川の水を汲んで飲み、そして狩った動物の肉をBBQして食い、そこら辺に置きっぱなしになっている寝袋で野宿し、朝起きて清涼飲料を飲み、ガムテープなどで作った修理キットで装備を直し、砂漠に出かけ、建物に立ち寄り、ゴミを漁り、時に襲撃を掻い潜り、ならず者の亡骸から身包みを引っ剥がし、そしてまた清涼飲料を飲む……。そしてラスベガスにたどり着けばきれいな水とカジノ三昧が待っている。
もし世紀末の世界に住んでいたら…という妄想を最大限にロールしながらまるで生活の延長のように楽しめるゲームはコレを抜いて他にない。
いや、もはやゲームではない。フォールアウトは人生である。
そして筆者は今日もライフルを片手に狩りに出かける――。

選考候補

TOP10候補で考えに考えたけど最終的に入れなかったタイトル。
ぶっちゃけランクインはしていませんが、その日の気分によっては入ってるかもしれないし、夢中で遊んだことはいうまでもないのでコチラも併せてプレイしてみてください。

・Disco Elysium (2019)

日本語版がまだ来ておらず、膨大なテキストを読み漁れないので面白さを理解するまでに至らなかった。
ただ日本語が実装されたら間違いなくやり込むであろうタイトル。

・Wasteland3 (2020)

Wasteland2の続編。戦闘やシステム回りなどが大幅にアップグレードされた。
一方でストーリーは前作より複雑かつどっちつかずになってしまった点や、ポストアポカリプス色が薄れて政治色が強くなっている感じがするのが欠点。
また、現在は日本語化がないため、十分にテキストを楽しめなかったというのも影響している。
それによってランク外とした。

・Divinity Original Sin2 (2017)

Divinity Original Sinの続編。システム回りは大幅にアップグレードされ、一辺倒なロールではなくなったりと改善は多い。設計も親切になっている。
一方で、戦闘システムが変更になったことである意味敵を攻略しやすくなってしまった点もアリ、この辺りは賛否分かれる。
またストーリーが前作に比べて暗く、作曲家も交代となってしまい神BGMであった1と比較すると没入感が若干薄れた感がした。改めてBGMの偉大さを再確認した次第である。
ハードなダークファンタジーになったものの、どこか牧歌的で明暗のバランスの良かった前作と比較するとこちらも賛否分かれる作風である。
ということで筆者の中では1のほうが評価が高いのでランク外とした。

・The Elder Scrolls V: Skyrim (2011)

当時まだ少なかったオープンワールドで圧倒的なグラフィックと世界観で自由度を体感できるゲーム。面白さは間違いない。
しかし一方で前作TES4よりもストーリー性が落ちていたり、ダンジョンが単調であったり、戦闘アクションがもっさり且つ単調であったりと手放しで最高かといわれると疑問。
現在はMODゲーとして評価されているが、MODをいれなければかなり癖のあるゲームであるといえるし、これを超えるタイトルは続々と発売されているのでTOP10漏れとした。

・The Outer Worlds (2019)

Fallout:NVを開発したObsidianが開発した宇宙版Fallout。やってることはまんまFalloutで、面白さはそのまま。
B級メーカーであったはずだが画質はやたらと良く、その時期のゲームがバグだらけ・バランス悪すぎで酷評であった中、初版からバグがほぼないという完成度を誇っていた。
斬新さはないが安心して楽しく遊べ、周回も楽しいというゲームの面白さのみを追求した設計で、間違いなく2019年の神ゲーであった。
ただ、他に個性豊かなゲームが多く、TOP10を取られた為ラング外となる。

・Escape from Tarkov (β:2017)

唯一無二といえる細かな武器カスタムとArmaシリーズの様なリアル重視の撃ち合いが魅力。
しかし対戦型FPSということで面白さにムラが出ること、更には現在β版であることから体験が大幅に変わってしまうことから選考除外となった。

・Portal2 (2011)

ワームホールの2点を設置し、それを介して行き来することで攻略するアクションパズルゲーム。
アイディアは唯一無二であり、Valveの圧倒的なゲーム性を表現している。1人プレイ、2人プレイとステージか別で用意されているなど、こだわりも多い。
間違いなく神ゲーと言えるが、熟考した結果ランク外。ただ、その日の気分によってはランクインするかもしれないので名作には間違いない。

・Astroneer (β:2016/2019)

惑星を移動しながら探索する宇宙クラフトゲーム。
ブロック単位でない3Dゲームながら地形変形などが出来る独特なゲーム性と、惑星探査という他にない要素で冒険と工業をバランスよく融合していて非常に面白い。
面白さに関してはTOP10に入ってもおかしくないが、熟考した結果ランク外となった。

・ゼルダの伝説:ブレス・オブ・ザ・ワイルド (2017)

2017年のGOTYを総なめし、オープンワールドの在り方を変えてしまった1作。
壁登り、泳ぎ、滑空などいままで3Dの地形に阻まれて自由度を奪われていたオープンワールドに可能性を投じた作品であり、没入感を更に高めた。
ゲームの面白さはランクインして当たり前なのだが、個人的な評価としてストーリーがほとんどないゲーム性ゆえに、生き方の自由度とテーブルトーク感を重視したい筆者の好みと、密度よりも広大で横にだだっ広いマップを冒険するというコンセプトがミスマッチである点、アイテムコレクトしたいという好みにベストマッチしていなかったのでランク外となった。

・Into The Breach (2018)

ウォーシミュレーションの当たり前を覆した名作。
マップの大きさが小さく固定されており、敵の行動が予測できるという独自のシステムにより、移動よりも駒の一手を重視した設計でテンポが非常に良い。
更にローグライク的に毎回のチャレンジはランダムで生成され、キャラクターは1体を除いて引き継げないという周回しても俺TUEEEには決して慣れないバランスが絶妙。
どちらかというと詰将棋やチェスに似ており、SLG好きには刺さる。

・FTL: Faster Than Light (2012)

リアルタイムストラテジーの名作。インディゲーながら高い評価を獲得した10年代前半の神ゲーの1つに数えられる。
ローグライクな世界で、宇宙船を駆使し敵船を倒しながら進めていくゲームなのだが、この戦闘が溜まらなく面白い。
このゲームでは船の内部が見下ろし表示され、それぞれが各ブロックに攻撃を加えていく。
その時に発生したダメージで火災が起こったり船内にトラブルが起こるのだが、乗員に指令をだして解決させたりと、実際の船の運航をしているように思える。
船体を破壊するのか、クルーを全滅させるのかなど攻略はそれぞれで、ランダムイベントを乗り越えて船を運用していく。
このゲームの亜種が出る程までに、今までなかった作品であった。間違いなく名作と言える。

まとめ

以上が筆者の選ぶランク10タイトルでした。
選考候補タイトルも相当悩みに悩んでそこにいるタイトルばかりなので、併せてプレイしてみてください。

有名どころを避けてオススメを言うならやはり『Kenshi』がもっと広まって欲しいタイトルですね。
あの作り込みは尋常ではなく、尖りに尖り散らかしたタイトルなので、個性的なインディゲーが好きな人は絶対遊んでほしいです。
マジで好きすぎてリアルの人にも布教しまくってます。
『Wasteland』『Divinity』『Factorio』も次点でオススメです。この三本もめちゃくちゃ有名ではないのですが、ハマる人はとことんハマるタイトルなので「お!?」と思ったらやってください。
特にFactorioの中毒性はえげつないので、クラフトゲーにのめり込み過ぎる人はアラームをセットしてプレイすることをお勧めします。(でないと日付が変わる…)

というわけで10年分のオススメをしてみました。
また10年後にやろうかと思います。今後も素晴らしいタイトルが出ると良いですね。
それでは!


あとよろしければ、皆さんの2010年~2020年のオススメタイトルもコメントしてもらえると楽しいです!
皆でオススメ教えあおうぜ!!

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