ボーダーランズ3が圧倒的神ゲーだと思う理由【レビュー】
ボーダーランズ3を無事クリアしましたので評価・レビューをして参りたいと思います。結論から言うと「神ゲー」です。では今回は何故神ゲーと言うに相応しいかを解説していきます。
ボーダーランズ3はなぜ神ゲーとなれたのか
2019年9月13日に発売された、Gearbox製カートゥーン調ハクスラFPS『ボーダーランズ3』を無事クリアしました。
メインクエスト、サイドクエストを全てクリアし終わったので、レビューをしていきたいと思います。
尚、発売して間もないので、ストーリーに関してのネタバレが含まれるものは極力排除していきたいと思います。
結論から言うと…神ゲーです!
まずは総合評価からいきましょう。
総合評価
ストーリー: | ★★★★★ |
グラフィック: | ★★★★★ |
サウンド: | ★★★★★ |
ゲームバランス: | ★★★★☆ |
ボリューム: | ★★★★★ |
総合評価: | ★★★★★ |
良かった点
- 純粋に遊びやすく面白い
- くだらないのに感動するストーリーは健在
- 難易度がプレイヤー各自で設定可能
- マルチプレイの遊びやすさが大幅改善
- バトルがスピーディーで爽快感アップ!
- やり込み要素が豊富でボリューム満載
- 細かい所に手が届くシステムで快適プレイ
- 攻略スタイルが一辺倒になっていない
- 各キャラクターのバランスが絶妙
- 近年稀にみるバグの少なさ
- グラフィックは大幅進化!
- フォトモード実装
- クレイジー!
- 宇宙だああああああああ!!
悪かった点
- とあるキャラクターが…(´;ω;`)
- アップデートでバグが増えた(※アプデ後)
- しないと宣言していた下方修正ラッシュが激しい(※アプデ後)
総合評価:100点→90点※
圧倒的好評です。文句なんぞありません!
むしろ、よくぞここまで作ってくれましたという完成度で、値段以上のクオリティを感じました。
悪かった点は、ストーリー上悲しかった点という意味なので、ゲームが悪いというわけではありません。
最も、内容には触れませんが、しょんぼりしました。(´・ω・`)
というわけで、次からは細かい内容に触れていきましょう。
※アップデート後の追記をしました。
下方修正ラッシュとバグが増えすぎた為に、やむなく原点しました。
なぜ神ゲーになれたのか
直接のナンバリングとしては7年ぶりとなる本作は”最高”の一言でした。
では、なぜ神ゲーと言えるのかという部分を解説していきましょう。
純粋に面白い
初めに言えることは、このゲームは純粋に面白かったということです。
ボーダーランズはシリーズなので、タイトルの定番と言えるものがありますが、これを全て満たした続編となっていました。
しかも、以前発売された既存のシステムに加え、最新のFPSスタイルやシステムをふんだんに取り入れ、より遊びやすい完成されたボーダーランズを作り上げてきたのです。
例えば、スライディング機能は近年のFPSタイトルには基本実装されているシステムですが、これを導入したことによりスムーズでスピーディーなバトルが展開。
しかも回避や、敵への急接近にも使え、今まで被弾しながら逃げるしかなかったカバーアクションや、近接攻撃の為にダッシュで接近しなければならない状況展開が早く、戦いやすくなりました。
また、よじ登り機能により、段差を超えやすくなりました。
今までは少しの岩でも、滑って落ちてしまったり、手を伸ばせばいけそうなところにも届きませんでした。
しかし、3では段差をよじ登れるので、場所取りがスムーズになり、高所を生かしやすくなります。
この2つの機能の実装により、ユーザーが今までやりたかった・こうしたかったという操作が可能となったので、苛立ちが激減。
自分の思うがままの行動が実行できる快感が味わえるのです。
全てのハクスラシューターのベースとなったボダランシリーズは、覇王たる理由を堂々と証明したのです。
かゆいところにも手が届く
他にも、かゆいところにも手が届いています。
今までのシリーズでは、弾薬や薬、お金を拾うのは毎度手動で拾わなければなりませんでした。
しかし、今作ではこれらは自動で拾われます。つまり手間が減るのです。
これにより、戦闘や探索に集中できるので、厄介な操作をする必要も、手がつかれることもありません。
あと、小さなことですがフォトモードが追加されたので、冒険した先を写真に収める楽しみも増えました。
ソロプレイヤーの方にも楽しい機能で、SNSでのシェアも広がる良い機能だと思います。
難易度やマルチシステムも改善
更にマルチシステムや難易度調整も完成形になりました。
今までのシリーズでは、協力プレイをしようとしても、一番強いプレイヤーに同期されてしまうため、協力し辛いシステムになっていました。
ハクスラゲームでは、基本的にレベル差が2以上離れると辛くなってしまうので、この不遇の動機システムによって、同じ進行度同士でしかプレイできなかったのです。
しかし、今作3では、各自の環境に依存するマルチシステムに変更されました。
これにより、レベル差があっても難易度が適度なバランスに調整・補正されるので、レベルの低いプレイヤーもダメージを与えることもできるし、被ダメージを抑えることができます。
更に、戦利品は奪い合う必要もなく、各自のレベルに応じた装備がそれぞれドロップするので、協力プレイで揉めることもありません。
手軽に協力を楽しめるシステムになったおかげで、ソロ・マルチどちらで、いつどんな時でも手軽に遊べるようになったのです。
また、難易度システムも大幅に調整されています。
難易度は各プレイヤーが各自設定可能で、マルチプレイでもその設定が反映されます。
しかも、クリア後には「メイヘムモード」という敵を強化する代わりに戦利品の質や経験値・お金の量を引き上げるシステムが導入されるので、自分が一番手軽だと思える難易度を設定できます。
メイヘムモードはLv0~3まで自由に切り替え可能で、OFFにすることもできるし、最大レベルでよりハードなバトルを楽しむことができます。
これによってライトユーザーとヘヴィユーザーが一緒に遊んでも文句が出ないゲームバランスが実現しているのです。
ほとんどのマルチプレイ可能ゲームでは、プレイスタイルが違うと遊べないことが多いので、このシステムの導入は大きな革新といえるのです。
戦略が多彩
また、戦略を一本化しなかったのも大きな改善と言えます。
日本で一番人気なボダラン2は、スラグという敵を弱体化させる効果を敵に与えることを前提とした設計だったため、敵が異様に固く、中だるみの発生や爽快感の喪失が目立ちました。
逆に、プリシークエルでは、クレオという冷凍効果やスラムという範囲格闘攻撃が便利すぎたために、他の攻撃が微妙になってしまっていたと感じました。
今作では、各属性効果を見直し、スラグ前提の設計を廃止。
更に各キャラクターのバランス調整を絶妙にしたことで、使えないキャラがおらず、プレイスタイルだけで選ぶことが可能。
ボダラン3は、ボーダーランズシリーズで一番バランスの良かった初代「ボーダーランズ1」に近づけることで、純粋にバトルの楽しいゲームに仕上がっています。
お金の統合
細かいことで言えば、お金(通貨)の統合も大きかったと思います。
2では、普通のお金とイリジウムという高級通貨がありましたが、イリジウムを集めることでアイテム所持数などを強化できたため、お金を集めることが重視されず、結果としてアイテムを集めてお金をかき集める純粋な楽しみが薄れていました。なので、死亡してお金がロストしても大した痛手になっていなかったのです。
今作では、すべてが金で解決し、イリジウムはスキンやエモート、お助けアイテムなどのお楽しみ要素だけに限定されたので、装備集め・武器商人プレイが楽しくなりました。
如何に高価なアイテムを持ち帰るかがとにかく楽しくなったので、死亡によるお金のロストも躊躇するようになったのです。
これらの難易度・ゲームバランス改善によって、ボーダーランズは劇的に進化しました。
ボリュームが凄い!
ストーリーのボリュームも歴代ナンバーワンと言える内容となっています。
ちなみに、ここからDLCの新ストーリーが4つも追加されると考えれば、相当なやりごたえとなります。
舞台が宇宙なので、各惑星に行けるわけですが、惑星ごとに違った特色があるので退屈もしません。
更に、やり込み要素としてログの回収、隠されたお宝、クラップトラップのパーツ集め、車のパーツ集め、ラジオ塔の設置、賞金首、伝説の魔物退治…といった冒険要素は盛りだくさん。
特に車のカスタマイズパーツを、各地からかき集めるという要素は、自分だけの好みの車を作り上げることができます。
車1つにとっても、ああしようかな・こうしようかな…と思わせてしまう内容の濃さなのです。
車の改造、賞金首退治、伝説の魔物退治はSFCソフト「メタルマックス」に通じるようなやりごたえを感じるので、クラシックRPGが好きな方にも堪らない要素と言えるでしょう。
バグが少ない
ボダラン3は近年の洋ゲーにしてはかなりバグが少ない部類なので、いらいらする点が非常に少なかったです。
最近はデバッグをまともにせずにリリースして、発売3か月ぐらいまともにプレイできない雑なゲームタイトルがあまりにも多いので、丁寧に作られたボダラン3は純粋に楽しかったです。
ゲームを純粋に楽しんでほしいという思いが伝わってきて、開発部のゲーム愛を感じました。
値段は確かにDLC込みのフルプライスで1.5万という高価なタイトルですが、その価値は十分に感じましたし、むしろそれ以上だと思っています。
他の企業も見習ってほしいです。(切実)
アプデ後の追記
ここからはアップデート後の追記分です。
殆どの感想は発売直後のものですが…。
まず、アプデ後の動きで発売当初とは、ちょっと変化があったので追記しました。
結論として、文句なしの100点という感想を抱くのが難しくなり、90点と修正しました。
理由としては以下の要素があります。
まず、オフラインゲームであるボーダーランズは、下方修正しないと開発側が宣言していました。
しかし、結局一部キャラが強すぎたことに対しての不満を運営がくみ取ったことで、大幅な修正ラッシュとなり、爽快感が消失してしまいました。
更に、武器や装備品の性能もかなり変化してしまい、発売当初と武器性能が異なるまでに。
これによりハクスラゲー特有の装備集めをする楽しみが、下方修正が入るかもしれないという不安によって純粋に楽しめなくなってしまったことが挙げられます。
しかもこの修正によって、「メイヘムモード」という高難易度プレイで登場する「聖別者」が異様に強くなりすぎている状況になり、苦痛が伴うようになってしまいました。
また、アップデート後に大幅なテコ入れをしたせいで、バグや不具合がやたらと増えた印象があります。
これも当初少なかったバグが増えてしまい、プレイで不快となる部分が増えすぎたことが挙げられます。
バグが増えたのももったいないですが、爽快感が喪失してしまったのは、爽快なドンパチゲー・バカゲーであるボダランシリーズの特色を潰してしまっているのでマイナスポイントと言えます。
以上の2つの理由から、満点という評価をするのは言い過ぎであると判断し、修正しました。
アップデートで自爆してしまうタイトルが後を絶たないので、開発側には冷静さと俯瞰視を取り戻してほしいのと、聖別者が硬すぎるだけなどのバランス調整に全力に取り組んでもらいたいです。
とはいえ、面白いゲームなのは変わらないので、DLCが来るまでにしっかりと調整してもらいたいです。
まとめの感想
ボーダーランズ3は大満足という結果になりました。
改めてGearbox Softwareのゲーム愛と、ボダラン愛を感じました。感謝しております。
近年発売されているハクスラシューターのベース・元祖となったボダランシリーズ。
その圧倒的な作り込みと面白さは、覇王たる権威を堂々と見せつけることになりました。
また、今作の異様な作り込みは、近代ゲーム産業へのアンチテーゼ的な側面も感じざるを得ませんでした。
2019年~2020年はゲームラッシュであり、AAA級タイトルからインディーズの期待のタイトルまで立て続けに発売していきます。
しかし、ゲームラッシュでありながらも、観客を満足させられているゲームは少ないと感じていました。
確かに近年のゲームは求められるクオリティや高く、手間が多いのはユーザーとしても認識しています。
しかし、一本1万円はする新作タイトルを期待して買っても、「バグは多い、アップデートは放置、中身が薄い、ゲームシステムが劣化、サーバーは繋がらない、やりたい事が出来ない」…という、トレイラー演出で見たことが実現できない、もどかしさの多いタイトルが続き、洋ゲーはオワコンともいわれるほどの落ちぶれようが続いていました。
そんな中、未完成品を製品版として売りつける近代ゲーム産業、DLC商法で本体の中身がスカスカな、ユーザー置いてけぼりの市場形態・業界に対して「ボーダーランズ3」がある種一石を投じたタイトルとなったのは間違いありません。
ボーダーランズ3は、質の劣化するゲーム産業へのGearboxからの挑戦状とも言えます。
そして、この負の流れを破壊する”デストロイヤー(神に匹敵する力)”とは、正にボーダーランズの事でしょう。
ゲーム愛にあふれる非常に素晴らしいタイトルでした。
まだ未プレイの方は、数十年後も名作として刻まれるであろう「ボーダーランズ3」を是非ともプレイしてほしいです!
出典:Borderlands3/Gearbox Software
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PvPでもないのに運営の予想より強すぎるからって馬鹿みたいに下方したり、じゃあバランス取れてんのかって言ったらキャラの強さに差がありすぎるし、DLCのコンテンツを配信した後に中身いじくるわ色々やらかしてて「とても楽しいです!」は無い。良くて30点でしょ。
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ボーダーランズはおもろいはっきりわかんだね